国連、2030年までに交通事故死傷者半減を宣言

             2022年07月05日  公益社団法人 日本WHO協会

 WHOは国連における交通安全の主導機関です。 そして、国連総会の交通安全に関する

ハイレベル会合政治宣言『2030年までに交通事故死傷害を 50 % 削減することを約束する』を

歓迎します。

 世界では 現在、交通事故によって 毎年約 130 万人 (毎分 2 人以上) がしており、

その 90 % 以上が低 ・ 中所得国で起きています。 自動車が発明されて以来、世界の道路で

5000万人以上が亡くなっておりこれは第一次世界大戦や世界最悪の伝染病の死者数を上回る数

です。

 

 国連総会は2020年 9月、「交通安全のための行動の10年 : 2021 – 2030」を宣言する決議を採択

しました。 それを受けて、WHOと国連地域委員会は、他のパートナーと協力し、「行動の10年」

のためのグローバルプランを策定して、2021年10月に発表されました。

 この計画では、道路や車両の設計の継続的な改善、法律と法執行の強化、負傷者のための

タイムリーで救命救急医療の提供などを求めています。 さらに、健康的で環境に配慮した交通手段

を推進することも掲げています。

             記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

 

   ※ 第一次世界大戦の犠牲者 - Wikipedia

       第一次世界大戦の犠牲者(戦闘員および民間人):総計約3700万人

      この約3分の2は 戦闘中に死亡。19世紀のほとんどの戦争の戦死者は 病死(戦病死)

      であったことから、その死因が大きく異なっている。

      医療技術の発達があったものの、犠牲者の3分の1は スペインかぜなどの疾病が死因。

    ※ スペインかぜ - Wikipediaの死者数

      全世界で 5億人が感染(世界人口:18億-19億の約27%(CDC:3分の1))。

      死亡者数は 5,000万~1億人以上、おそらく 1億人を超えていたと推定されている。

    ※ 第二次世界大戦の犠牲者 - Wikipedia

         第二次世界大戦の犠牲者数の総計:5000万〜8000万人 or 8500万人

      当時の世界の人口の2.5%以上。(含。飢饉病気の被害者数)

 

   

 

🔷参考-2 海外の交通事故発生状況|令和4年交通安全白書- 内閣府

人口10万人当たりの交通事故死者数(2020年)。低位から順に、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、イギリス、スイス、日本と続く

 

  ★ 世界・交通事故死者数ランキング - 世界ランキング

          交通事故死者数:2010年 世界保健機関(WHO)

 

第4図 我が国と主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2020年)。歩行中、自転車乗用中、二輪車乗車中、乗用車乗車中、その他、不明。日本、スウェーデン、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカ(2019)毎に示している。日本は、歩行中が最も多い。その他の国は、乗用車乗車中が最も多い。アメリカは、乗用車乗車中に次いでその他が多い

 

 

第5図 我が国と主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の構成率と年齢層別人口構成率(2020年)。0~14、15~24、25~64、65~、不明。日本、スウェーデン、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカ(2019)毎に示している。日本の死者数の構成率は、75歳以上が最も多い。その他の国は、25~64歳が最も多い

 

 

 

参考-3 諸外国の交通事故発生状況 - 内閣府

第1表 欧米諸国の自動車の普及、道路延長、人口、自動車保有台数当たりの交通事故死者数の状況

 

第3図 主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2004 年)

 

第1表 24時間死者と30日以内死者の推移

        1993   94   95  96   97   98    99    2000       01       02      03       04       05