「旧統一教会と地方政治」県議会議員へのアンケートで浮き彫りになった『矛盾点』

     回答のあった73人中10人に接点が

            2022年10月1日      TBS NEWS DIG

     特集は、世界平和統一家庭連合=旧統一教会と地方政治の関わりについての 第2弾です。

     RSKでは、有権者の 付託を受けた 岡山・香川の県議会議員に アンケートをとりました。

 

■ 岡山・香川の県議会議員にアンケート調査 「10人が関連団体と接点」

質問内容は
  「旧統一教会の関連団体、及びその関係者から、運動員の派遣や選挙支援を受けたか?」
  「関連イベントへの出席や祝電の送付はあったか?」
などです。 あわせて 93人の県議のうち 回答があったのは 73人。 そのうち 10人が「関連団体と

接点があった」と答えました。

   一方で、RSKが独自に入手した資料と照らし合わせると、その10人以外にも 接点があるという

「矛盾」も 浮き彫りになっています

 

(共産党岡山県議団 氏平三穂子議員)

   「まずは 私たち議員も、そして 行政も。 この反社会的カルト集団とキッパリと決別をし。自らを

  かえりみて襟を正さなければならないのではないでしょうか 」

 

    9月定例県議会の質問戦のひとこまです。 地方議員のあり方は、大きな関心事でした。

 

  旧統一教会を巡っては、信者に対する高額な献金の強要や不安をあおって

 高額な物品を売りつける 「霊感商法」 が 社会問題となっています。

 

                     「イベントで祝辞」

          「関連団体と知らず参加した」

 

  RSKでは、岡山の55人の県議 と 香川の38人の県議に アンケートを実施。

   回答があったのは 73人で、

   「 関連するイベントに出席、または祝電を送っていた 」と答えたのは 匿名を含めて 10人でした。

  実名で回答した 9人は 全員、自民党岡山県議団に所属しています。

     田野 孝明(津山市・苫田郡・勝田郡)  江本 公一(総社市)   

     小倉 弘行(倉敷市・都窪郡) 蓮岡 靖之(同左) 遠藤 康洋(同左) 

     小田 圭一(倉敷市・都窪郡) 千田 博通(同左)

     河本 勉(岡山市北区・加賀郡)  太田 正孝(同左)    匿名: 1人

 

     実行委の半数近くが議員と判明 旧統一教会関連団体イベントで|NHK  9月26日

 

 

■ 「関連団体と接点」 その経緯は? ただ1人、名乗らず返してきた議員は…

   その経緯をたずねると、世界平和女性連合の会合に何度も参加や友人からの依頼、
  関係団体とは知らずに参加 などの回答がありました。 記名式のアンケートに 
  ただ1人、名乗らず返してきた議員は …
   「 ある時、イベントへの出席依頼を受け 会場へ行ったが、少し違和感を感じたため、後で 
   調べると 旧統一教会が主催した集まりと判明 」
 
     また、回答があった香川県議会議員24人は 全員、関連団体との接点は 「ない」と答えています。
 
■ RSKが独自に入手した資料で「矛盾点」が浮き彫りに

   回答がなかったのは、岡山の6人、香川の13人の県議です。

 

    岡山県議

     小倉  博(赤磐市) 河野 慶治(真庭市・真庭郡) 福島 恭子(岡山市東区)

     伊藤 文夫(笠岡市) 内山  登(備前市・和気郡)  小田 春人(井原市・小田郡)

      うち、匿名:1人

    香川県議

      石川 豊   黒島 啓       山田 正芳   香川 芳文     花崎 光弘   

      斉藤 勝範  西川 昭吾  松本 公継     岡野 朱里子  松原 哲也   

      平木 享    鎌田 守恭

        立民: 米田晴彦

 

 ところが、関連団体が開いたイベント「ピースロード」の香川県の実行委員会の名簿をみると、

RSKのアンケートに答えなかった 5人の名前が 。

   また RSKが独自に入手した去年の岡山県での 「ピースロード」の資料には、イベントへの出席

は無いとアンケートに答えた現・県議会議長 や 回答がなかった県議会議員、ほかにも 岡山や赤磐

の市議会議員が、駆け付けて メッセージを送ったとの記述もありました。

 

 これについて県議会議長は…

  「 先日弊社のアンケートへのお応えいただきありがとうございました。 2021年のピースロード

  の際に、激励会とかは行ってないですか 」

  (加藤 浩久岡山県議会議長)
   「 いえ。激励会とかは行ってないですね 」 
   「 激励とかもされていない? 」

  (加藤 浩久岡山県議会議長)
   「 そうですね。 2021年。昨年ですよね。 全く 私は関わっておりません 」

   「 実施報告書に お名前があったものですから 」

  (加藤 浩久岡山県議会議長)
   「 私は 全く。 昨年、一年は とてもじゃないですけど ございませんね。 関係はないですね。

  どこに名前が入っていたのか 分からないですけど 」

   「 さまざまな会がございますけれど、ちゃんとひとつひとつ 丁寧に見極めさせていただきまして。

  私なりの行動をとらせていただきたいと思います 」

 

■ 旧統一教会系とみられる団体による機関紙のインタビューに応じた県議は

  統一教会系とみられる団体による機関紙「世界日報」です。 RSKのアンケートには回答しなかった

福島恭子議員ですが、今年4月の記事で「『家庭教育応援条例』の狙い」というインタビューに応じて

いました。

  これについて、今月26日、福島議員本人に取材を申し込んだところ、

  「 いまは インタビューなどは 全て断っているので申し訳ありません 」 と回答しました。

 

■ 35年以上にわたって元信者などから相談を受けてきた河田英正弁護士
  「 関係のあった政治家は 反省と謝罪を 」
  岡山で 35年以上にわたって元信者などから 100件を超える相談を受けてきた河田弁護士です。
宗教2世や元信者の被害を増やさないためにも、「お墨付き」を与えるような政治家の行為は慎む
べきと話します。
 
 (河田 大本 寺山 共同法律事務所 河田英正 弁護士 )
  「 弁連(霊感商法対策弁護士連絡会)なんかでも 前から注意を促してきたんですが。それも
    きちんと対応していただけていなかった という結果もあったんですが 」

   「 地方でも これだけ大きな影響を及ぼしていることが明確になったので。 ( 関係のあった政治家

   には )反省と謝罪と 」

   「 そして 『これから そういう団体とは断絶すること』を明確に言っていただくことが まずは必要だ

  と思いますね。 それは関わった人。 個人の政治家としての最低限の責任だと思います 」

 
  回答があったのは、岡山47人 香川24人から合わせて 71人。
 
自民党岡山県連の石井正弘会長です。
   「 関係のあった議員は 有権者に丁寧に説明する必要があると 」と話します。

  (石井正弘 参議院議員(自民党岡山県連会長))
  「 地方議員においても それぞれが点検をして、必要であれば ひとりひとりの判断で
   皆さんに説明していく。とにかく 一切 これから関わりをもたないという強い姿勢で臨んで
  もらいたいと県連会長としては考えております 」
 
 
 
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