🔷 箏(そう

https://www.youtube.com/watch?v=YCFgILfjua4

    吉原佐知子     (7分)

https://www.youtube.com/watch?v=Xgs4qq_ZsfE

    吉原佐知子     (6分)

 

https://www.youtube.com/watch?v=G_3SkmTc_UU

                                               (10分)

 

https://www.youtube.com/watch?v=Z_guyo_oAnw

  遠藤千晶、 「楽」(作曲・沢井忠夫)の中の「無窮動」と「輪舞」   (7分)

 

     「箏」と「」は別の楽器。 

      最大の違いは、 柱(と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節するのに対し、

     琴は 柱が無く、弦を押さえる場所で音程を決める

       現在の筝は、絃が13本長さ 6尺(182cm程度)、幅 27cm程度

 

       箏は 奈良時代、中国の唐から伝えられ、当時の都、京都を中心に皇帝や貴族の間で雅楽を

      演奏する楽器の一つとして楽しまれていた。 雅楽で箏が惹かれる様子は 当時の古典文学

      (枕草子、源氏物語、平家物語等)に記述されている。 13本の弦をもつ。

 

       〇 日本古来の 和琴わごん、やまとごと)は、6本の絹糸の弦を持つ(まれに5本)。

       弥生時代から奈良時代の遺跡などに発掘例があり、現在も雅楽に含まれる「国風歌舞

       (御神楽など)で演奏される。

              本体は おもに桐で作られ、中は空洞。柱(じ)は楓の枝の叉をそのままもちいる。

               長さ:約190cm、 横:頭が約16cm、尾が約24cm

               鼈甲or水牛の角で作られた琴軋(ことさぎ、ことさき)と呼ばれる 長さ約7〜8cm、幅約1cm、

               厚さ約3mmほどの、笏に似た形のをもちいる。 琴軋を右手に持って絃をかき鳴らしたり

               素手の左手の指で弾いたりする。

              

         アイヌの箏であるトンコリ(orカー)は、和琴と類似した構造を持つ(弦は5本)。

 

        ※ コムンゴ(거문고 玄琴、玄鶴琴):琴の一種で、弦は6本

           左手で弦を押え、右手で持ったスルテ(술대)という棒で弦を弾いて演奏する。

           前面は桐、裏面は栗の木を使い、全長140~160cmほど 幅 約22cm

           弦は絹糸、スルテがあたる部分には皮(玳瑁)が敷かれている。16個のと 3個の

           雁足がある。

 

       楽器としての箏および箏曲の基礎を大成させたのが、江戸初期の八橋検校 (1614~85

      その後、盲人男性音楽家が作る組合制度「当道座(とうどうざ)」のもと、幕末までには、

      西日本では 生田流系が、東日本では 山田流が盛んに行なわれていた。

        ( 箏は当道制度、つまり当道座の専売特許であったため、一般人が プロの箏の演奏家

        になることは認められなかった。このため地歌以外の三味線音楽が 歌舞伎や人形浄瑠璃

        などの視覚的要素を伴う伴奏音楽として発展したのに対し、箏曲は劇場とは関係のない

        純音楽として発展した。 三味線音楽が遊里との結びつきも持っていて、三味線が庶民の

        楽器として普及したのに対し、箏曲は 王朝文学に取材したものが多いなど高雅な精神性を

        持ち、このため武家では「高尚な音楽」として、武家の娘の嗜みとしてもてはやされた。

       大正・昭和初期には、宮城道雄西洋音楽の要素を導入した新日本音楽の中心的存在

      に立ち、箏のみならず邦楽全般の活性化につとめた。

               https://www.youtube.com/watch?v=64T4MY9ZQZ8

                     宮城道雄   千鳥の曲  (1929)

              ※ 『千鳥の曲』 :吉沢検校(二世)が幕末に作曲した筝曲。本来は胡弓と箏の合奏曲。

                     『古今和歌集』、『金葉和歌集』から千鳥を詠んだ和歌二首を採り歌とし、器楽部である

                     「前弾き」(前奏部) および 「手事」(歌と歌に挟まれた、楽器だけの長い間奏部)を

                     加えて作曲したもの

 

 

🔷 カヤグム(가야금 伽耶琴

https://www.youtube.com/watch?v=nh-dIpfdLS4

                  (9分余)

 

https://www.youtube.com/watch?v=fdc39JzsRMU

           한테라(韓泰来 ハンテラ)    (5分)

 

https://www.youtube.com/watch?v=re9WzHdiWxI

    황병기(ファンビョンギ)名人  침향무(沈香舞)  (9分)

 

    青桐の胴体に絹のを張ったもので、長さ 152cm(5尺) 幅 21cm、尾はへの字形。

  尾に絃を巻き付け、基本は十二絃で、を有し、柱は岐稞ともいう。十二絃は1年の12ヶ月を表し、

  長さ5尺は 韓国の古典音階の5音を示し、裏面に開けられた紋様の穴は、それぞれ太陽、月、地球

  を意味する。 柱があり、右手の爪 (日本の箏の爪のような用具は使わず素手の指を使う) で弾じ、

  左手で 押手あるいは各種の色(いろ。ゆり、突きなど)をこまかくおこなう。

 

   伽耶国の嘉実王のもとで 楽師・于勒により開発され、後に 伽耶国が新羅に統合されたことに伴い、

  于勒とその弟子たちによって 改良・完成され受け継がれたとする。

   古式の加耶琴は 宮廷の正楽に使われ、風流加耶琴・正楽加耶琴・法琴などと呼ばれる。

  これに対して 民間では新しい形式の加耶琴が発展し、これを散調加耶琴と呼ぶ。前者は左端に

  羊耳頭と呼ばれる部品がついているのに対し、後者の散調加耶琴では 羊耳頭を欠く。

 

     https://www.youtube.com/watch?v=AzHF2m3ZUVM

    カヤグム & コムンゴ         (50分)