● ジュラ紀は、 三畳紀末の大量絶滅から始まり、この絶滅を生き残った恐竜が栄える。
                ※ 絶滅は 地上と海洋の両方でおき、地上の方が数百万年早かったとされる。
     三畳紀から相次いだ火山活動で、大気中の二酸化炭素濃度は高く、ジュラ紀は 現在よりも暖かく、
     降水量も多く、湿度も高かった。そのため 動植物はともに種類が増え、大型化していった。
         氷河があった痕跡は認められない。三畳紀と同様に、極付近に陸地はなく氷冠の成長もなかった
 
        ※ 植物ではイチョウソテツなどの裸子植物が大きく繁栄し、それまで 植物が無かった内陸部まで生育範囲を
         広げていった。また ジュラ紀の後半には 被子植物も現れた。 
          海洋では アンモナイトや、プランクトンが繁栄し、地上では 恐竜が多種多様な進化を遂げた。
         小型の恐竜の一部が鳥類に至る進化を果たし、始祖鳥が現れたのもこの時代である。

          ジュラ紀にもっとも進化した生命は海洋での魚類と、海洋で暮らす爬虫類魚竜首長竜など)である。

         また無脊椎動物にはいくつかの新しいグループが現れた。

 

      前期ジュラ紀を通じてパンゲア大陸が、北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸に分裂したが、

     両者の距離は近く、隔絶は未だ完全ではなかった。温暖であったため海水準が高く、ローラシアは

     しばしば浅海により東西の陸塊に分かれていた。

      ジュラ紀の北大西洋は 現在に比べて狭く、南大西洋は ゴンドワナ大陸の分裂が始まる白亜紀

     まで開かなかった。テチス海は閉じ、新テチス海盆を形成した。大規模な火山活動がみられ、

     太平洋海底のタム山塊は この時代に形成された単体で地球最大級の火山の一つ。

        ジュラ紀中期 1億8,000万年前頃、パンゲアは 再び ローラシア大陸 と ゴンドワナ大陸に分裂した。

         さらに、ゴンドワナは 現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸などを含む西ゴンドワナ大陸と、南極大陸、インド亜大陸、

       オーストラリア大陸を含む東ゴンドワナ大陸へと分裂した。

 

 

  ● 白亜紀は、 温暖な気候と高海水準とで特徴付けられる時代である。

     ジュラ紀から白亜紀の境目に 大きな絶滅はなく、長期にわたり 温暖で湿潤な気候が続いた

    前期白亜紀において、一時的な寒冷化が見られるが、同時期の表層海水温に関する研究では、

    低緯度地域で 32 ℃、中緯度地域で 26 ℃と 現在より高い海水温で安定していた

    末期には 気候帯が現われ、植物相にも変化が見られた。 

 

         白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸は アフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立し、

   また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸の2つに

   分裂した。 白亜紀後期には、インド亜大陸とマダガスカル島が分かれ、インド亜大陸はユーラシア大陸

   に向けて急速に北上を開始した。