⚠︎地雷あり。

今回のお話は男性妊娠の表現があります。
申し訳ありませんが、苦手な方は自己防衛をお願い致しますm(_ _)m

※あくまでも妄想の世界のお話なので、誹謗中傷や、リアリティは追求しないでいただけるとありがたいです( ˃ ⌑ ˂ഃ )あせる




※閲覧注意。(BLです)


苦手な方はUターンでお願い致します。


前回のお話はこちら♪



田中樹×京本大我



樹side



美羽が落ち着き保育器から出てきた事を報告すると、続々と見舞客が訪れてきょもの病室は連日賑わっている。


メンバーはきょもにそっくりなお姫様にメロメロで…みんなで美羽の奪い合い。


田中家と京本家は初の女の子ということもあり、母親同士も「女の子のお世話ができる」とふたりで盛り上がっていた。



大「ねぇ樹…このままだと俺たちがパパとママだってわからなくなっちゃいそうだね…」


なんてきょもも苦笑いしているほどだ。





たくさんの愛情を注がれてすくすくと育った我が家のお姫様は、お喋りができるくらいに成長した。



大「樹〜、起きてる?」


愛しの奥さんから声をかけられ、意識は浮上しているが俺は寝たふりをする。


なぜかって?それはもう可愛い娘に起こしてもらいたいからに決まってんじゃん。



大「美羽〜、ママ今手が離せないから寝坊すけパパを起こしてきてくれる?」


美「はぁーい」



トコトコと可愛らしい足音が近付いてくる。



美「ぱぁぱ、おちてー!あさですよぉー」


だいぶお喋りが上手になったものの、「き」が上手に言えなくて「ち」になる喋り方がめちゃくちゃ可愛い。



美「ぱぱぁ、あさごぁんでちますよぉー」


今すぐ起きあがって抱きしめたいところだけどここは我慢我慢。



美「もうっ、

ぱぱはほんとねぼすけさんなんだからっ」


きょもの口調にそっくりで笑ってしまいそうになる。



「いつものやつしてくれたらパパ起きるんだけどなぁ〜」


美「するー!!」


俺のことが大好きな美羽はこう言うと必ずキスをしてくれる。



待ち望んだ愛する娘のキスで起こしてもらい

ここでようやく思いっきり抱きしめる。



美「きゃぁ〜♡ぱぱおぁよー!」


「おはよう。美羽は今日もかぁいぃねー♡」


美「あぁとぉー♡」


こんなところまできょもにそっくりで

堪らなく愛おしい。



可愛い娘と戯れあっていると…


大「…まぁたやってる…

ちょっと樹!!美羽にばっかずるい!!」


結婚前に宣言した通り、

きょもは自分の娘にもヤキモチ妬きだ。



「ごめんごめん、ママもおいで?」


愛しの人を抱きしめようとしたら…



美「だめー!!ぱぱはみゅうのなのっ!!」


大「は?!パパはママのだしっ!!

いくら可愛い娘でもそこは譲れません」



美「ぱぱはみゅうのほうがすちだよね?」


大「いや、俺だよね?!」


『子供か?笑』

大人気ないきょもに笑ってしまう。



顔だけじゃなく、言動までそっくりな可愛い母娘に朝から取り合いされるなんて…


こんな幸せな世界線があっていいのかっ?!



「はぁ〜っ、幸せすぎるっ!!」


愛しい母娘ふたりを一緒に抱きしめた。






大「樹っ!ちょっと樹っ!!」


「…なにぃ?」


大「ちょっと!苦しいから離してっ!!」


「…えっ…?」



…えっ、なんかめっちゃ嫌がられてる…?


そしてさっきまで一緒に抱きしめていたはずの美羽の姿がない。



「あれっ?美羽は?」


大「…は?…美羽って誰…?」



「さっきまで一緒にいたじゃん」


大「はぁ?!なに寝ぼけてんの?!

俺をどこの女と勘違いしてるわけ?!」



樹「は?え?…ちょっと待って、え…?

俺の可愛い娘は…?」


大「娘っ?!!…ちょっと樹…まさか…

俺に内緒で子供いるの…?え、何…?その美羽とかって女との子供って事…?」



「…え、いや、違っ…、え?…夢…?」



大「…あり得ねぇ…」


「きょも、違うっ、誤解だって!!」



大「マジふざけんなっ!!一生寝てろ!!」


顔に思いっきり枕を投げつけられ、めちゃくちゃお怒りなきょもが寝室から出て行ってしまった。



きょもが男口調で怒ってくる時は

本気のお怒りモードだ。


これはヤバイ…


慌ててベッドから飛び降りてきょもを追いかけ、夢だったことを必死で説明して、なんとかきょもの怒りを鎮めることができた。




「それにしてもめちゃくちゃ幸せな夢だったわ。俺ときょもの子供可愛かったなぁ…」


大「当たり前じゃん!誰が産んだと思ってんの?この俺だよ?」


なんて…夢の話なのにドヤ顔された。



大「…でも…さすがの俺でもそんな奇跡は起こせないよね…ごめんね、樹…」


「いーや、マジできょもならわかんないよ?

もしかしたらもしかしちゃうかもよ?」



大「ふふっ、俺ならもしかしちゃうかな?」


「きょもならあり得る!!」



大「その自信はどこからくるの?笑

…でも…もしも、そんな奇跡が本当に起こったら幸せだよね…」


そう言ってちょっと寂しそうに微笑むきょも



「…きょも、奇跡が起きるか試してみる?」


大「え?」



「今から子作りしよ?」


大「は?…いや、あの…朝なんですけど…」



「大丈夫!!俺の家、遮光が一番強いカーテンだから!!」


きょもを抱きかかえ、寝室に連れて行く。



大「いや、ちょっと、そういう問題じゃないんだけどぉ〜っ…!」



抵抗してくる愛しの人をベッドに降ろし、


うるさい口を塞いでやった。




fin.