スミレ(菫)は、スミレ科スミレ属(多年草)の植物の総称で、世界に400種あまり、日本に56種もあるそうです。

また、その中で私たちが「スミレ」と呼ぶ日本の代表的な「スミレ」があります。

 

スミレの中の「スミレ」 葉が細長い。

スミレには有茎種と無茎種がある。「スミレ」は葉が地面から直接立ち上がて花をつける無茎種。

 

(これより文中の「スミレ」はスミレ科の仲間の総称です。)

 

スミレは春になると、身近な所では道端や庭の日当たりのよい場所、草地、山路などに主に紫の花を咲かせます。

スミレの花は茎や柄の先にぶら下がるように横を向いて咲きます。

葉の形も長細いのからハート形までいろいろで、花も色や形が様々ですが、その独特な形状からスミレであることはすぐ分かります。(花期は3~5月)

 

 

 

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3月31日 吉野山(奈良県)の麓の山路で出合ったスミレ。名前が分からない。

 

3月8日 庭先で(豊田市、愛知県) 「ジスミレ」かな?

 

私事ですが、昨年夏の終わりごろ、山歩きの途中で「カキトオシ」とよく似たハート形の葉の野草を見つけました。

もしかしたら、探していた「ツボ草」かもしれない、と喜び勇んで根っこから抜き取り、持ち帰りました。

植木鉢に植えて大事に育てていると10月下旬に紫色のごく小さな蕾が出てきました。もしかしてスミレ?……不思議だったのは、いつ花が咲いたのか分からないうちに種子ができました。※.......明らかにそれはスミレでした。カキトオシでもなく、ツボ草でもありませんでした.(苦笑)。

可愛いので育てて繁殖させることにしました。

そして先月、濃い紫の花が4つ咲き......種子はできませんでした.....今、葉っぱが大きく成長しています。.

※スミレには花を開いて受粉する開放花と、蕾を付けても花が開かず、閉じたまま自家受粉して種子をつくる閉鎖花があるそうです。

 

  

「スミレサイシン」かな?3月28日 / 種子 10月末大阪

 

種類が多い野草の場合、葉の形だけでなんの草かを特定するのは非常に難しいです。

特定の薬草を探すときには、葉の形や色、葉の付き方、葉の裏、毛があるかないか、等々を知っておかなくてはなりません。

花が咲けば種類を特定しやすくなりますが、花もよく似たものがあるので勉強が必要ですね。.

 

さて、本題の薬草としてのスミレについてです。

 

スミレは古くから民間薬として、生の葉をもんで腫れものにつけたり(熱を取り、膿を出す)、花や葉、あるいは全草を日陰に干し、お茶にして、あるいは煎じて、解毒、鎮痛、消炎などに用いてきました。

乾燥させた根の浸出液や煎じ液は、気管支炎に効果があると言われます。

そして最近ではHIV(エイズウイルス)を阻害するという報告もあるそうです。  

スミレ全草の薬効:  鎮咳作用、鎮静作用、強壮作用、緩下作用

葉の分泌液(植物粘液質)の薬効:  抗炎症作用、目の病気、とくに胃腸の炎症

根と種子の薬効:  催吐作用

   「スミレの薬効 : 昭和薬局ブログ」より (←具体的な用法を紹介しています。)

 

スミレは有毒成分を含んでいないので、若葉を茹でて和え物や汁に入れて食べることができます。

スミレの地下茎は、摩り下ろすとねっとりとしています。

 

スミレの味は「苦・辛」、「寒」の性質を持つので、冷え性の方は摂り過ぎに気をつけなければなりません。

 

また、スミレの中には香りのよい「ニオイスミレ」があります。

ラベンダーなどと同様に香りの原料になる花です。ぜひ見つけてお部屋に置いておきたいです。

ニオイスミレの花や葉を使ったハーブティは、口内炎、呼吸器の疾患に効き、咳・痰などをやわらげるそうです。

 

 ニオイスミレ

 

 

 

次は韓国の火山さんの動画「すみれ」です。

つづく

                          

文 by sk

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