ノゲシ キク科ノゲシ属 越年草

 

ノゲシは荒れ地や道ばたなど、どこにでも自生し、アザミに似た姿で、黄色いタンポポに似た花を咲かせます。

 

地表に葉を平らに並べた状態で越冬し、春以降4-8月に開花する越年草ですが、冬でも開花することがあります。温暖地では一年中見られます。「ハルノノゲシ」「ケシアザミ」の別名をもちます。

別種にオニノノゲシ、アキノノゲシがあります。

  2月7日 撮影(冬でも咲いていた)

ノゲシの葉はぎざぎざで、葉の縁にトゲがあるが、柔らかいので痛くない。

花も全体の姿がノゲシによく似たオニノノゲシ。光沢のある葉、トゲは鋭く、とても痛い。 

 

秋に黄白色の花を咲かせるアキノノゲシ

 

以下は韓国の火山さんの「ノゲシ」ついての動画です。

火山さんは韓国で薬草を研究されている方で、薬草についての動画を配信しておられます。

姜氏は火山さんにお願いして、和訳の字幕をつけていただき、そして、本ブログで火山さんの動画を共有させていただくことを許可していただきました。

動画の下の説明は、自動翻訳機による和訳を分かりやすく書き直したものです。

 

火山さん:

 

今日は抗ガン効果と糖尿病に対する薬効が検証されたノゲシについて調べます。

 

ノゲシは野原や田畑に自生し、道路の石の隙間でも生えているのをよく見かける生命力が強い草です。

ノゲシは茎を折ると白い液が出てきます。牛や山羊、鶏などの家畜が大好きな草です。

この姿で越冬する。紫の葉・茎のほうが効能が強い(姜氏)

 

 2月7日撮影

茎は空洞で、折ると白い液が出てくる。

 

全体的な形はアザミに似ており、花はタンポポによく似ていて、「トゲつきタンポポ」と呼ばれることもあります。

オニノノゲシの大きな特徴は、葉の縁に鋭い針のようなトゲがあり、刺されると非常に痛いので気を付けて扱わなければなりません。しかし、ノゲシの尖った葉は柔らかなので痛くありません。

春に若葉を食用にでき、根も花と種も薬剤に使用されています。

 

ノゲシの効能

 

ノゲシの白い液には高麗人参に含まれるサポニンと、糖尿病によいと言われるイヌリンが入っていて、血管疾患によい効果があるだけでなく、体に多くの恩恵をもたらします。

ノゲシの苦味成分は睡眠効果があり、よく眠れるようにし、身体を安定させ、痛みを減らす鎮静剤のような働きをします。

その他、フラボノイドの一種であるアカシイン、ルテオリン、キャンパーロール、アピゼニン、抗酸化物質が多量に含まれています。

 

性質は冷たいほうで、肝臓、胃、心臓、大腸に作用します。

古い書物には、熱を出し、静脈にできた血栓を溶かして炎症を抑え、尿出血や生理不順(止血作用による)、急性咽頭炎、火傷(やけど)などに適用するとされています。

 

抗ガン治療の実験結果及び治療法

 

臨床実験で、ノゲシの抽出成分が、顕微鏡で分析した結果、腫瘍細胞を消滅させたことが確認されました。

特に、白血病と悪性腫瘍の血液の癌患者に対して明らかな抑制作用があり、抗腫瘍成分を含んでいることが実証されました。

この場合、ノゲシの全草15-20 グラムを水1リットルに入れて煎じ、その煎じた液を毎日、朝と夜、2回服用します。

 

他の実験資料では、大腸がんと胃がん、直腸がん、卵巣がんの成長を抑制して、損傷した細胞組織を回復させたとあります。

特に、女性の乳房に硬いしこりができて痛くなる乳腺がんに非常に優れた効果を示しました。

また、男性にしばしば発生する肝臓がんと肺がんの治療に有効に作用する他、胃ガンやすい臓がんなどの治療に優れた効果がありました。

乳がんには、ノゲシの青汁を作って煎じて飲むと効果があり、肝臓がん治療には、ノゲシとアザミをそれぞれ20-30グラムを豚肉と一緒に煮込んで食べると効果が出ます。

 

糖尿病と高血圧の治療

 

以下は、糖尿病と高血圧に関する主な実験内容です。

 

まず、大学の論文資料によると、ノゲシのメタノール抽出成分は、血糖と高血圧をそれぞれ86.34%, 62.03%と減少させ、血糖降下と高血圧治療に非常に有効に作用しました。(韓国科学技術院)

特に、ノゲシのサポニンとイヌリンが血糖上昇を防ぎ、すい臓のインスリン機能を活性化させ、糖尿病患者の血糖値をしっかりサポートします。

更に、心血関係疾患と糖尿病網膜症による失明を未然に防ぎ、虚弱な体の元気を回復させる効果もあります。

また、末梢動脈疾患による下肢切断や、腎不全による投石などの深刻な合併症を予防し、進行を遅らせることができます。

そして、ノゲシのフラボノイドとルテオリンは脳と認知機能を活性化させるので脳疾患によく、記憶減退と認知症の予防、動脈硬化や脂質異常症などの成人病の予防に役立ちます。

また、人体に有害なウイルスを排除するように免疫力を強化し、インフルエンザ、顎瘡(顎ニキビ)、ジンマシン、淋病などの治療剤に適用されます。

 

肺と肝臓の病気

 

薬理作用として、乾燥させたノゲシの全草には抗酸化作用、炎症治療効果があり、肝炎、急性肺炎、気管疾患などに対して有効性が立証されています。

気管支と呼吸器疾患には、ノゲシの乾燥した根をお湯に浸けて食べたり、粉を味噌汁に入れたりして食べると病症が治るそうです。

 

視力増進

 

古い書物には、身を軽くして、目を明るくして視力を高めると言い、心を楽にして、五臓六腑の悪い気を取り除くと記されています。

 

飲用及び薬用方法

 

ノゲシは苦味がとても強く、水に長い間浸けておいてからよく煮出した後、調理をして食べます。民間では、便秘を治すのに使われています。ノゲシを青汁やサム(葉で豚肉などを包む)にして食べると便がとてもよく出るそうです。

ノゲシの葉だけを採取して煎じてお茶として飲んだり、茎と根を掘り出して煮詰めて食べることもあります。

普通は、春から秋の間にノゲシを採取してきれいに洗い、35日ほど陰干してから細かく切ってお茶にします。

乾燥させたノゲシは普通、3-5グラム程度を200㏄のお湯に浸けて飲んだり、青汁にしたり、生草をすりつぶして患部に塗ることもあります。

食後にノゲシのお茶を2杯ほど飲むと、膨満感と疲労が解消され、お腹がすっきりして気分がよくなります。

ノゲシを煎じるときに、ナツメを入れると苦味もあまり出ないし、味と香りもよくなり、誰でも気軽に楽しむことができると思います。

 

ご注意

ノゲシには特別な副作用はありませんが、性質が冷たいため、血脈が弱い人や体が冷たい人はたくさん食べてはいけません。妊婦は服用してはいけません。

毒性の少ない野生の薬草は定期的に、地道に摂取すれば、根本的な病気はすべて治療でき、うまく活用さえすれば無病長寿になります。(終わり)

 

 

ノゲシなど、薬草の成分をより有効に、効果的に摂取するには「プレバイオティクスEM」を加えて全草を発酵させる方法があります。発酵させると成分が吸収されやすくなるなど、多くの利点があります。

 

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