コセンダングサ小栴壇草) セキク科センダングサ

生薬名: 鬼針草、刺針草

 

コセンダンクサ(鬼針草)は関東地方以西の荒れ地や河原に群生しています。

冬になると(12月以降)花は果実になり、種子を人や動物にくっつけて運ばせて繁殖するので、「くっつき虫」とか「ひっつき草」と呼ばれます。

コセンダグサの変種は種類が多く※、よく見ても区別がつかないほどで互いに似ています。(日本に生息するセンダングサは70360種という。)

コセンダングサの花は黄色く筒状で、遠目から見ると「タンポポの花」とよく似ています。花期は911月。

新芽や若葉、若い茎を生でも食べられ、昔から民間療法に使われてきた有用な植物です。

 

 

  10月30日 花とくっつき虫 

 

  多摩川河川敷

 

主要成分: サポニン、フラボノイド、アルカロイドで、

      茎と葉には精油と苦味質、コリンなどが含まれており、

      果実には脂が27%ほど含まれます。

味は苦く、性質は「平」、微量の毒性が含まれています。

作用する臓腑は肝臓と腎臓。

 

薬効

 

- コセンダングサは開花期に、全草(花、葉、種子、果実)を煎じて服用すると、神 経痛、リウマチ、関節痛、肝炎、急性腎炎、腹痛、下痢止め、喉の痛みに効果があるそうです。

- 全草を乾かし、それを煎じた液で患部を拭くと、ジンマシン、湿疹アトピーの痒み、ニキビ、吹出物、オデキ、痔の腫れによく効くそうです。

- 民間療法では、風邪、慢性気管支炎、肝炎、黄疸、腎臓炎、糖尿病、喉の痛み、尿が出にくい時などに使います。

 

治療事例

 

 臨床実験で虫垂炎(盲腸炎)と下痢に効果があったと報告されています。

-   花と茎は、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌に対して強い抑制作用があったということです。

‐ 抗癌作用(食道癌、胃癌)― コセンダングサは薬理実験で食道癌による食べ物の逆流、喉が腫れて痛い症状、食道拡張などに非常に効果があったそうです。

‐ 白斑症※に効果があります。

   花を焼酎に漬け、1-3ヶ月以上熟成させたものを一日2-3杯ずつ飲みます。

1ヶ月くらい飲むと、白い部分に血が通い、白斑症が徐々になくなっていき、およそ4ヶ月後には白斑症の主要な部分が治ったという事例があります。

手足の指に白斑の進行がひどかったが、進行が止まったそうです。

 (※皮膚のメラニン細胞の欠乏によって皮膚の色が消失し、皮膚の一部が脱色されたように白くなってしまう疾患)

‐ 肝炎や黄疸など(肝機能)の治療に有効です。 

全草 60-80g1000ml の水に入れ、500ml 程度になるまで煎じます。それを、一日に3, 4回に分けて服用すると、肝炎や黄疸などの肝機能を治療することができたということです。

 

用い方

  • 乾燥させたコセンダングサ 10-20g(新鮮なものは 20-40g)をお湯に入れて食べたり、花でお茶にして食事の後に飲みます

  • 乾燥させた鬼針草の20g を水で煎じて服用します - 解熱と解毒作用により、胃腸出血と頭痛を止め、切り傷、刺され傷による出血が治るそうです。

  • を焼酎に漬けて密封して3ヶ月間置きます。その薬酒を食事の後に一杯飲みます。

  • 毒虫に刺されたり、皮膚炎には、コセンダングサの生汁を塗るとよいです。

  • 傷には、コセンダングサとゴボウの汁を一緒に煎じたものを塗布するとよいです。 

注意: コセンダングサにはアルカロイド系の微量毒性成分(しびれや痛みをとる)が入っていますので、たくさん食べないでください。妊婦は服用してはいけません。

 

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