Civaオフィシャルブログ「極天論」 -332ページ目

Neo human

この曲は、Nega humanのストーリーの続きで、生き残った人達が新人類となり、たくさんの犠牲を踏み越えて新しい世界を作って行く、と言う内容です。

この曲も、メッセージよりもストーリー重視で、ストーリーを噛み砕いて生まれて来た感情を大事にして欲しいと思うのです。

こういう歌を聞いて、悲しい、切ない気持ちが生まれたら、大事な人にちょっと優しくしてみるとか、そういう風になって欲しい歌です。



この歌も数年前からあって、最初はハイテンポのノリノリ系になる予定だったが、当時見た映画「雲の向こう、約束の場所」のエンディングテーマにひどく感動して、その夜の内に全部書き直して完成した曲なのでした。

erica

この曲は、田村由美さんの漫画「7SEEDS」にインスピレーションを受けて出来た曲だ。

俺は中学生の頃から、田村由美さんの作品が好きで、世界観や言葉にかなり影響を受けている。

7SEEDSの内容は、ぜひ各々で読んでみて欲しい。かなりおもしろいぞ。



歌詞中に「一年前、君と星を見た場所に」とあるが、初期歌詞は「一年前、君を埋めた場所に」だった。

思い出の場所ってイメージではなく、埋葬した場所のイメージなのだった。
そして、「一年前」と言うのは、主人公の中での一年であり、本当は一年では無いのだ。

そして探してたどり着いた、埋葬した場所に、とある花が咲いて居た、と。


そして、その花の名前も、曲の中に隠されているのであった。

世界が壊れた日

この曲のテーマは、まあ聞いての通り「愛」ですな。

愛と言っても幅広すぎるな。この曲は、メッセージと言うよりは、風景描写、感情描写を大事にしてる感じで、深く考えるよりは歌詞をストレートに受け止めて欲しいかんじだろうか。


この曲自体は、多分4年前くらいからあった。

とあるゲームをしてて、そのエンディング曲が余りに良くて、あんな曲作りたいなーと思っていたらこの曲が出来た。

メロ自体も、深く練り込まず、出てきたものをシンプルに出した感じです。


ハイライトとしてはやはり、ソロ前の回想シーンから、頭の線が切れて、瓦礫を居るか居ないかもわからない恋人を捜して、結局見つからないまま二度と還らないものを想いながら立ち尽くすと言う、ハイライトの説明でもなんでもねえなコレは。

その部分の主人公の感情の高鳴りがすごく切なくて好きで、そういうのを想像しながら聞いてくれたらうれしいですな。


ちなみにサビ前に出てくる、「焼け落ちる街を指さした少女」は、この歌では主人公と関係の無い風景なのだが、実は…

魂のハマルティア

この曲のテーマは「原罪」。

人は、痛みを知っていて何故それでも傷付けるのか。
心の中で、争ってはいけないとわかっているのに何故殺し合うのか。

それは、自分を守る為、家族を守る為、祖国を守る為、使命感にも似たもので、きっと遠い昔に犯した罪を、生まれながらに背負った罪を、償うと言う本能から生まれてくる衝動なのではないかと。

そして、守る為に奪って、生きる為に殺して、償う為に犯して、争いが繰り返されて罪は重ねられて行く。

いつかエデンに還れる日を夢見て。


と言う歌だ。



と言うのも、正月にガザの空爆のニュースを見てから、なぜ争うのだろうと強く疑問に思ったのよ。

金の為だったり宗教的な問題もあるのかもしれないが、最終的に本能で片付きそうな感じだったが、じゃあ本能の根元ってなんだろう?と思った時に、アダムとイブの話が浮かんだわけざんす。


ハマルティア=罪(ギリシャ語)だが、ギリシャには原罪と言う概念は無い。
あえてそれを使う事で矛盾感を出したかった。

また、歌詞中の「彼の地」とは故郷の意味もあるが、本質はエデンの事。



樹海に入り込んで、帰りたいのに帰り道がわからなくて、遮二無二歩き回る内に抜け出せなくなった、そんな救いの無い歌でござんす。

Nega human

テーマは「ロボットvs新人類」。と書くと、イロモノみたいだが、細かく言うと、大人達が作り上げた機械文明の暴走と、大人達が作り上げたニュータイプの若者の反乱を描いた歌だ。


ストーリーは空想だけど、内容としては、現実的に有り得る事を書いた。

人間は、利便性や利益を求めて、人間の力や能力を越えるものを作り続けている。
今はまだ、それらを支配してるのは造り上げた大人達だが、その仕組みが崩壊する時が来ないとは言えない。

そもそも個人的には、巨大建築物を作る予算に、途中事故等で亡くなった人への慰謝料などが最初から含まれている辺りで、既に歪んでるんじゃないかと思うのよあたしゃ。



また、情報社会と銘打って、嘘か本当かもわからない情報を垂れ流して、受け取り手も考える力を無くして来ている。
その向かう先は、やはりその仕組みを造り上げた人達の利益であり。
その裏で、一体どういう人間が育って、いつ爆発するかわからない様な状態になって来ているのではないかと。


いつか、大きなしっぺ返しが来た時に、造り上げた大人達はただ祈る事しか出来ない、と言う皮肉めいた歌です。


裏返せば、血の通った心や自分が体感した事実、それらが世の中を動かす主流になれば良いなって事だ。

俺は、便利過ぎて良くわからない携帯よりも恋人からの手作りのお守りの方が好きだし、売れる為に加工されまくった歌よりその人の一生懸命が伝わって来る歌が良いし。
机上の空論に支配されずに、何事も経験していく人に魅力感じるし。


つまりそういう事じゃ。