期待というものは、大きければ大きいほど、ハズレた時のダメージが大きい。
それは当たり前の事なのだが、わかっていてもつい期待してしまい、後でガッカリするという事になる。
先日、かなりガッカリする事が有った。
町役場に行った時、たまたま映画のチラシを手に入れた。
その映画のタイトルは『鹿の国』。
インパクトのある写真のチラシだったので目に付いた。
何の映画だろうとチラシを読むと、諏訪大社を中心とする「諏訪信仰」と、その重要な神事である「御室神事」を軸に、「ミシャグチ神」や「大祝(おおほうり)」、「おこうさま」などに迫るドキュメンタリー映画だというではないか。
自分は八ヶ岳に移住してからというもの、謎に満ち溢れた「諏訪信仰」に興味を持ち、フィールド・ワークを続け、自分なりの説を立てつつある。つまり、自分の興味の対象のドンピシャな映画なのだ。
フィールド・ワークをしても、まだまだ解明できない謎が多々あり、もしかしたらこの映画が何らかのヒントを与えてくれるかも知れない。
これは、絶対に観に行かなくては!
映画は、所謂ミニ・シアター系で、普通の映画館での上映ではなく、公民館的な施設で、一日だけ上映される。
当日会場に直接行けばいいらしいのだが、限られた席数なので、事前予約で席を確保する方が安心だ。
で、前売りを買う前に、映画の前情報を得ようと、公式ホームページなどを調べてみた。
すると、映画の概要とともに、何枚かのスクリーン・ショットが出て来た。
上にあげた5枚がそのスクリーン・ショット。
おお!これはすごい!期待できそうだ、とさっそく前売りを購入したのだった。
そして、当日。ワクワクしながら、須玉町にある「ふれあい館」という農村総合交流施設に向かう。
はじめて来たこの施設は、実に立派なものだった。
事前に買った前売りのスマホを提示して、入場する。
ホールも立派で、公民館のイメージとはかなり異なり、モダンな施設だった。
約90分の映画を観終った。
感想・・・・・
ガッカリ度MAX。
なんじゃコリャ。
確かに「諏訪信仰」をモチーフにしてはいるが、その表面をうす~く撫でるだけの、まったく無意味な映画だった。
深く切り込むところは何処にもなく、「御室神事」を再現したというものの、その真髄にはまったく迫っていない。
「ミシャグチ神」も「大祝」も「おこうさま」についても、何の探究もない。
その、あまりにも、薄っぺらな内容に、驚愕したものである。単なる観光案内とさして違いは無い。
まったくもって、ビックリで、視終って会場を出るときには呆然としていた。
一緒に行ったよーこも、「なんともならない映画だったねえ~」と正直な感想を漏らした。
二人揃って、映画に対する期待が大きかっただけに、お互いの顔に失望が溢れている。
ネットの事前の情報では、
「これほど心が騒ぐのか?」
「ドキュメンタリー映画として異例の大ヒット!」
「見れないものを見たい!」
「メガヒット!」
などの、褒め言葉が並んでいたのだが・・・・・。
・・・・・期待ハズレが甚だしい。
みんなー!だまされるなー!!
「諏訪信仰」は興味の尽きない謎に満ちたネタの宝庫なのに、なぜこんなつまらん映画が出来たのか。
それこそが謎である。
























