射的山(旭川市永山町 171m) | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2023.4.20。 『ロストケア』(シネプレックス旭川)

65歳以上の高齢者が人口の3割を占めるこの国。

老いを迎えることへの恐怖。柄本明が演じる認知症老人の迫真の演技は、とても

他人事とは思えなかった。老いの先の自分を見つめるようで恐怖でもあった。

そのほか松山ケンイチ、長澤まさみ、坂井真紀の渾身の演技にも大拍手。

医療、介護、貧困問題、自己責任、等々日本が抱える光の当たらない場所。

そんな問題を鋭く描き切った映画。必見であろう。

エンディングに流れる森山直太朗「さもありなん」も良かった。

 

2023.4.22。

諸事情で家を空けることができない状況が続く。

山へと向かうことも躊躇われるなか、近場の射的山へ行ってきた。

ここは山呼ぶよりは丘である。

そして私有地でもある。丘全体が上野ファームである。

時より小雨が降る風の冷たい日であった。

入場料700円を払いポケットに手を入れ歩き出した。

この1週間。

旭川は寒い日が続く。開花間近と思われていた桜も開花がお預け状態だ。

ヒョイとヒョイと登れば頂上。

縁結び地蔵。なぜここがと思った。

ここは永山屯田兵射撃場跡地だったそうな。

射撃とハートを射抜くを掛け合わせたものか、と。射撃場で恋を語り合うとは物騒なことだ。

標高171m。ここからの眺めも良いものだ。

旭川市街が望める。

寒い中、若い夫婦が子供を遊ばしていた。

親子で出かける、そんな時もあった。随分と昔のことだ。

寒いけど、少しガーデンを歩いて見ることにした。

これは「ドラえもん」の何かに擬せたものか?

随分と寒いのに至る所に花があった。

管理の大変さを思う。

花に魅せられた人たちだろうか。

それなりの人出である。

花の名前は分からない。

調べる気にもならないのは何時もの事だ。

このように管理された花園には基本的に馴染めないものを感じる。

富良野、美瑛にわたってラベンダー畑、等々のガーデンが幾つも点在して

いるが訪れたいとは思わない。

でもこの寒い中、健気に咲いている花は愛おしいものだ。

今年も富良野岳には登ってみたい。

ニセイカウシュッペも外せないかも。

天人峡からトムラウシ山までも歩いて見たいものだ。

そこで出会う野草花が一番に美しい。

その前には北アルプス。

穂高の山を巡る予定だ。

この山は「勝手に旭川40山」の一つである。

何とか夏までには全て登りきる計画であった。

ここがその40番目の山であった。

今年の目標の一つはクリアできた。

次は「穂高」である。

天候次第ではあるが良い思い出となる山行であるよう期待は募る。