新年あれこれ | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

        2023.1.9。

        新年も慌ただしく過ぎる。

        随分と酒を飲んだ正月だった。その中で気に入ったのは「常山」

        純米吟醸 槽場初詰 である。

        福井県福井市の常山酒造 

        やはり正月は旨い日本酒にかぎる、と納得のいった一品であった。

 

        この正月も孫たちがやってきた。

        そのお相手には老骨に鞭を打つこととなる。鞭を打つのは痛いから止め

        たいのだがそれをおいそれとは許してくれない。

 

         旭川スタルヒン球場。

        レフトスタンドがチューブ滑りに開放されている。

 

        外国人を含め多くの人が歓声をあげ楽しんでいた。

        シバレなどなんのその。

        孫たちも存外に楽しんでいるようだ。

        それを見守るには熱燗でも飲みたいところだ。

        元気印がこれからの日本を背負っていく。

        何かと酷い世の中ではあるが、未来はこの子らに託すことになり

        そうだ。

       国を守るには戦車代より子供への投資が優先されるべきだと呟か

       ざるえない。

       この子らの未来が銃声によって脅かされないものであって欲しい。

        2023年。大きな岐路にたつ日本。

        のんびりと酒を飲んでいるわけにはいかなそうだ。

        それぞれが、その立場で考え声を上げなければならない。

        物価高を上回る賃上げ?

        その恩恵を受けるのは「連合」に加盟する大企業の社員と公務員

        だけだろう。

        僅か2割の労働者である。8割は賃上げどころではあるまい。

        格差は広がる一方だ。「連合」などは解体されてしかるべきもの

        だろう。

        雪遊びの後は読書。

        ゲーム三昧の孫達。読書などには興味がないだろう、と思ってい

        たが。

       それでも書店につれていって本を買い与えた。

       ゲームなどは全くやらないのでわからないが、あの電子音が鳴り響く

       世界にはきっと素敵な魅力的なことがあるのだろう。子供の成長にも

       資するものだろう。

       でも活字時代に生きてきた自分としては「本」は欠かせない。

       小説などは他人がその経験、考え、想像を構成したものすぎない、と

       切って捨てる事もできる。

       孫達は真剣に本に向き合ってくれた。うれしかった。

       文学とは「人間」を理解し、「人間」について説明しようとする試み、

       と仮定すると「本」と向き合うことは孫達にとって有意義なものになる

       に違いない。

       私は図書館より借りた「夏目漱石全集」を読んでいる。改めて漱石に

       魅了される。

       孫達は飛び立った。

       それは未来へであり、自分探しの旅でもあるのだ。

       酒漬けの身体を一度リフレッシュして、重い身体を現実へと戻す日が

       やってきた。