里山(404m)、三等三角点(里山 390.33m) 芦別市上芦別 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

        2022.1.21。

        コロナのオミクロン株が爆発的に広がっている。

        北海道でも、まん延防止要請の事態に陥った。

        どこで感染するか全くわからない。基本的には人と接触しないことだろう。

        当分は山も含めて外出は単独行動にしようと思っている。

        だが今回、試験的にKAKUさんと現地集合、現地解散で芦別市上芦別の

        低山「里山」に登った。

        気温はマイナス16度。雪も旭川より深い。

        除雪最終地点の民家に車を停めさせていただいた。わけの分からない闖入者

        にも拘わらず気持ち良く受け入れていただいた。心より感謝である。

        まずは雪に埋もれた林道を辿る。月が凍てついた様に空に張り付いていた。

        適当な地点から尾根に取りつく。

        針葉樹が密集しておりスキーで滑り降りるには苦労しそうだね、と語り合う。

         漸く朝日が差してきた。いつものことではあるが太陽には力を貰う。

         多分、気温はマイナス15度だろうけど、上着を一枚脱いだ。汗でぬれて

         それが冷えてからでは遅すぎる。

        この尾根は鹿の通り道であり、また塒でもある。

        夥しい塒の跡である。下りのことではあるが、この塒に足をとられ転倒して

        しまった。

        鹿の足跡と塒を避けながらのスキーの運びだ。

        東側が開けてきた。上芦別の街が望める。

        思っていたより雪は締まっておりラッセルの苦労は少なく済んだ。

        急登の一か所は鹿にこれでもか、と言う程に荒らされておりスキーでの下りは

        難儀するだろうな、とこれまた語り合う。

    まずは三等三角点「里山 390.33m」に。どこが三角点なのか判然とはしないが

    GPSで確認。

    そこから約100m程で「里山 404m」。ここがこの山のピークだ。

       空は晴れ渡っているが気温は上がらない。厳しい寒さが肌に差し込む。

     頂上では「会食」も「語り合い」も無しだ。記念写真くらいを撮るのがせめてもの

     セレモニーである。これもコロナ禍での山への約束事だ。

     頂上での眺望は期待していなかった。結果はその通りである。

   下りは鹿が残す痕跡には、それなりに虐められたがKAKUさんの先導で無事

   滑り降りた。風を切るスキーの愉しみには程遠いが、こんな滑りでも結構楽し

   いと思えるのは何よりの収穫であった。

        芦別の観音様も寒さに震えて立っていた。

         イルムケップ方面の山々。

    総行程距離4.55km。所要時間は3時間25分であった。

    多分、登りも下りも時間的には変わりなかった。

    コロナ禍それもオミクロン株が猛威を振るおうとしている今、しっかりとした

    決めごとでこれからも山に向かおうと思う。

    今回はコロナ対策としては合格であろう。感染してもいけないし他人に感染させ

    てもいけないのだから。

    本当に久しぶりのKAKUさんとの山。いい思い出であり楽しさも倍増であった。

    感謝です。