一生懸命に稽古して、やっと辿り着ける舞台です。
判定に不満はつきものですが、一番近くで見ている審判にしかわからないこともあります。
細かな突きの有効度、蹴りの角度やタイミング、反則技、ダメージの見極め、軸のブレ、呼吸の乱れ、一瞬の表情の変化…。
審判も人間だから、見落としや誤りもあるでしょう。
「勝った試合に理由はないが、負けた試合には理由がある」といいます。
負けた要因、勝ち上がる選手と比べて足りないもの、いろいろ分析してみたら、まだまだ伸びしろだらけです。
次に生かすことの方が大事です。
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負けた後の挨拶。
悔しい気持ちを噛み締めながらも、しっかり十字を切って頭を下げる。
勝った後の挨拶より、ずっと価値のあることです。
武道精神を謳った大会です。
判定に納得できず、不貞腐れて挨拶もせずに舞台を降りるような振る舞いは、見逃せません。
強い選手こそ、そういった立ち居振る舞いを大切にしてほしいです。
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大会後に会場近くのお店で審判仲間と反省会をしていました。
準優勝した他流派の選手が入ってきました。
以前より、強いだけでなく試合態度も素晴らしい選手で感心していました。
敗者に弁はありません。
あるとすれば、しっかり礼を尽くすことです。
極真の人間であれば、尚更大切にしたいものです。
私も気をつけます。