私が黄帯(6級)のとき、本部から同じ黄帯の人が移籍してきた。
ほぼ同身長、同体重、同年齢なのに、組手で1分間に3回も倒された。
顔を蹴られ青タンつくって、腹を殴られうずくまり、最後は足払いでこかされて大の字になった。
悔しい気持ちで一杯だったが、負けたままじゃ終われない。
強い相手から逃げたくない。
これで空手を止められなくなった。
◆◆◆
私が茶帯(2級)のとき、初めて黒帯の先輩と試合をした。
顔を蹴られ、顎が折れたと思うほど腫れ上がった。
1週間流動食しか食べられず、顔に大きなシップを貼って過ごした。
悔しい気持ちで一杯だったが、負けたまま終わらない。
強い相手からも、弱い自分からも逃げない。
他人の2~3倍努力して、同期の中で一番速く、黒帯になった。
※執念3へ続く。