伊藤圭太 昇段レポート2023年7月2日審査/於:光ヶ丘ドーム | 極真会館 東京城西支部の日記帳

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2023年7月2日審査/昇段レポート
タイトル:極真空手から学んだこと
下高井戸道場 伊藤圭太


この度は昇段審査を受けさせていただきありがとうございます。
山田雅稔師範、阿曽芳樹師範代、山辺光英師範代、これまでご指導いただいた先生先輩方、また一緒に切磋琢磨している道場生の皆様、これまで空手で出会った全ての方々に感謝申し上げます。 
 



私は高校1年生の頃、極真会館城西支部下高井戸道場に入門しました。当時は、大晦日のK-1がとても流行っており、魔裟斗選手やブアカーオ選手など強い男に憧れており格闘技をやりたいというのが一番の動機でした。引っ越してきた家の近くにたまたまあった道場へ通うようになったのが極真空手との私の初めての出会いでした。



格闘技の経験は全くありませんでしたが、自分は強いという根拠のない自信と共に先輩方と対人練習を沢山やって、よく足を引きずりながら家へ帰ったのが懐かしいです。一般的に痛みは嫌なものですし、私もマゾではありませんでしたが、その痛みは充実感ややり切った感があり少し気に入っている面もありました。




その頃は、小林大起選手や鎌田翔平選手に稽古をつけてもらうことが多く、選手達の練習を真近で見る機会がありその迫力や生き様に深く感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。入門してから1年くらいで初めての内部試合に出場し、緊張からガチガチではありましたがそれまで特にスポーツをあまりやってこなかった自分でも優勝することができ結果を残せてとても嬉しかったのを覚えています。
 




一度受験勉強に集中するため、極真空手は辞めましたが大学生になったらまた絶対空手を再開して本格的に頑張ろうと考えていました。大学に入り、極真空手を始めるつもりでしたが大学での環境上、縦や横の繋がりが大切と感じ部活に所属しようと考え、アイスホッケーを始めるという選択をとりました。ですが今でも思うのは、極真空手で学んだ本気で物事に取り組む姿勢の楽しさや努力することの大切さは受験勉強や他のスポーツでも応用でき何事にも一生懸命に取り組むことができ、これは極真空手から得た一つの教訓となりました。




社会人になると、もちろん仕事も忙しいですが中途半端に終わっていた極真空手をまたはじめたいという気持ちが芽生えてきて、思い立ったが吉日、すぐに入会の申し込みの電話をしていました。高校生の頃、道場にいた先輩方はすでに退会されている方も多く寂しい気持ちもありましたが、新しい先生や道場生の方々にも優しく指導していただき、練習熱心な方も多く、とても充実した日々を送ることができるようになりました。



一般部の試合にも出場するようになり、出場する選手はどれも自分にとっては格上の相手でしたが、少しでも勝つ可能性を上げるために試行錯誤するのはとても楽しいです。また勝つためにも選手稽古に参加するようになり、練習はつらく厳しいものですが、頭も使って練習をやるようになり以前の自分よりも少しづつ強くなっているのを自覚するととても刺激的な生活を送ることができるようになりました。



仕事の兼ね合いもあり、毎回選手稽古に参加することができるわけではありませんが、そんな中でも先生達はしっかりと指導してくださり、途中から選手稽古に参加するようになった自分にも選手達は気さくに声をかけてくれとても素晴らしい環境で練習できていることにとても感謝しています。また城西支部の練習では世界大会や全日本大会の優勝、入賞するような強豪選手が沢山在籍しており、そのような選手達と一緒に練習できることは本当に恵まれた環境で当たり前のことではないんだと肝に銘じこれからも稽古に励んで行きます。
 


今回、極真空手の黒帯を締める許可をもらいましたが、組手技術はもちろんのこと、移動・型稽古や礼儀作法、精神面でもまだまだ十分なレベルに達していないことは自覚しています。黒帯である以上強さは当たり前ですが、これから極真空手を始めようとする人にとっても見本となるような振る舞いができるように初心にかえって謙虚に日々精進していきます。


またご縁もあって世界大会や全日本大会などのリングドクターをしている方に職場で出会うこともあり、いずれは自分もこのような形でも極真空手と関わり合いを持つことができたらなと考えています。これからも医学的な知識や技術も身につけつつ、肉体的精神的にもまだまだ鍛錬していきます。
 





最後になりましたが、多くのことを極真空手から学ばせていただきました。
まだまだ未熟者ですが、これからもご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。 押忍