試合に興味のある方へ「極真祭に出るまで」その① | 極真会館 東京城西支部の日記帳

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押忍、徳久です!
今日から暫く下高井戸一般部稽古日記を変更して、極真祭に出場するのを決めてから試合当日までの稽古内容、心境、日々の過ごし方など記載していきたいと思います。まだ試合でることに躊躇している方や試合出続けている方、試合は関係ないけど壮年で強くなりたい方などの参考になれば幸いです。

ということで、その①「試合出場決めた理由」編です。



試合から遡ること約2カ月前。
それはとある日の下高井戸道場の飲み会の出来事でした。
某チェーン居酒屋の二階、そこには下高井戸道場の皆様に加え、自分の近くに森先生と塩田初段がいました。たわいのない会話と稽古後のお酒で親交を深めている最中、それは起きました。



「徳久先輩は極真祭でないんですか?」


ほろ酔いの塩田初段がまるでコーラを飲んだらげっぷが出るくらいの当たり前の口調で話しかけて来ました。



「いえ、自分は試合に暫く出てないですし実績もないので…」と、自分。
「いやいや徳久先輩なら大丈夫ですよ!一緒に出ましょう!」


完全に巻き込むこと、いや参加させようとしているのが見え見えである。その魂胆に引っかかってたまるかと思い、森先生に話を振ってみました。いま思えばこれが全ての始まりでした。「自分はさすがに出るのまずいですよね?実績もないし。」
密かに聞き耳を立てていたと思われる森先生の次の言葉に耳を疑いました。



「大丈夫っすよ」

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※道着は着てません


………まさかの一言である。
断られることを前提で話を振ったのだが、完全に読み間違えました。プロポーズだったら逆転勝利でハッピーエンドである。しかし様々な状況を加味すると自分にはまだ早すぎると思っていたので森先生に再度聞いてみた。

「いや自分壮年の試合に一度も出たことないですし…」


「大丈夫っすよ」 

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※くどいようですが道着は着てません


まさかのデジャブである。しかも間髪入れず。さすが城西の隼である。そして気付けば隣で塩田初段がはちきれんばかりの笑顔でにやにやしている。これを悪魔の笑みというのだろうか?


と、思いつつ、指導員をしながら、しかも黒帯を頂いておりながらチャレンジしていない自分はこのままでいいのかと葛藤していたのは事実としてあり、少し心が揺れていた。

とはいえ、極真祭である、全日本大会である。まだまだ迷っておりました。そこで進撃の初段による追撃が来ました。
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※塩田初段は服を着てます


「出れる時に出ないと後悔しますよ!」

塩田初段のこの言葉が効きました。みぞおちに突きをくらったようにじわじわと効いてくる。たしかに、仕事が落ち着きつつあるいまなら稽古もできるかもしれない、今後忙しくなってしまったり異動したりしたら出るという考えすら完全になくなるだろう。覚悟を決めました。

「押忍、出ます」

と、決して声には出しませんでしたが笑、ほぼ決めてました。


最後は、難敵嫁の許可である。
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※自分の嫁も服を着てます


嫁に聞くまで2、3日時間がかかりました笑

そして意を決して嫁に出る意志を伝えました。


「ふーん」


………まさかのノー興味である。自分の様々な葛藤など知る由もない。でもまぁ多分許可が出たということで、森先生に正式に出場の意志をLINEで伝えました。


「押忍、嫁にも許諾してもらいました。本当に自分が出ていいのであれば極真祭へ参加させて頂きます。」

一応、最後に含みもいれて聞いてみました。

「了解です!参加申し込み書明日メールで転送します!」

まさかの事務連絡のみの返信であった…


つづく



この章の一言まとめ
「無理しても出ると覚悟を決めること」

試合は辛いです。それ以上に出るまでに積み重ねる稽古による身体的な辛さと、稽古に出続けてすり減る精神的な辛さがあります。辛い稽古に行くまでの葛藤もあります。だから、最後は勢いでも良いです。いま出ると決めないと、きっと今後も出ないと思うのです。社会人の方は特に時間もありません。でも、だからこそ出る事を決めて時間を無理やり作るしかないのです。
躊躇してる皆様、出ると決めるのは、今です!(塩田さん、恥ずかしくて面と向かって言えず、上記もやや脚色しておりますが、まじめに塩田さんのおかげで試合に出る勇気を頂きました。ありがとうございました。)