3.監督、演出に吉川一義。現役で88歳。直近で無用庵隠居修行。35年のつきあい。監督は撮影が始まるとき、頭の中でカット割りだけでなく、編集までイメージができている。無駄がない。もちろん必要な遊びは入れるのですが、必要な遊びというのは台本にないことを膨らませること。日常の些細なことからドラマチックな要素までバランスよく芝居に組み込んでくれる。そして常にユーモアを忘れない。俳優としては監督がいろんなことを引き出してくれるという充実感がある。4.『僕はあまり深く悩まなくなったのは、人生はいつか終わると分かっているからで、その間はなるべく嫌なところへは行かないようにしようと思っています。ネガティブな感情を寄せ付けないようにして時々自分に微笑む。いつまでもずっと生きているのなら、抱えている悩みをどうしようか考え続けなくてはいけないけど、永遠に続くものじゃない。心配しなくても大丈夫だよ。ちゃんと終わるから』