つぶやき書評「SHOE DOG」 | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

「SHOE DOG」 ナイキの創設者であるフィル・ナイトの伝記。 

24歳から40歳頃までのことが書かれている。青春映画を見ているような印象で読んだ。 「SHOE DOG」とは靴にすべてをかけている人のことらしい。主人公であるフィル・ナイトも周りを固める仲間達もSHOE DOG。朝から晩まで靴のことばかり考えている。それは、商品を作る人も、売る人も、工場を作ってオペレーションする人も、契約書作成や交渉をする人も、どの役割を果たす人もおんなじ。ものすごいパッション。


 販売する靴の輸入先のオニツカから契約を切られそうになったとき。

 メイン銀行から融資を打ち切られることが決まったとき。 

政府から2,500万ドルの関税を一気に請求されたとき。 

 常に不足している資金を回していく日々。


 次から次へと難題が降りかかるけれど、ぎりぎりで何とか乗り越えていくのはSHOE DOGとしてのパッションがあったからではないか? 


でも、ビジネス界の成功者の伝記とちょっと違うのは、ものすごいパッションなんだけど「自信の無さ」がちゃんと表現されていること。 

”ヘイズがパートナー(共同経営者)になれなかったのは、太り過ぎていたからだ。 ジョンソンは9時から17時までの、いわゆる普通の世界では生きられなかった。ストラッサーは保険の弁護士でありながら、保険と弁護士を嫌っていた。ウッデルは不慮の事故で若い頃の夢をすべて失った。私は野球チームに入れてもらえず、気持ちをくじかれた。バットフェイスの面々は根っからの負け犬で、彼らも私をそう見なしている。だが、そんな連中でも、力を合わせれば勝つことができるのだ。” 


その「自信のなさ」は今もあるのだろう。自分の資産価値が100億ドルあっても、バフェットやビル・ゲイツの前では萎縮してしまったり。私はその自信のなさが素晴らしいと思う。だからこそ、毎年1億ドルを寄付することを思いつくのかなあ、と想像してしまう。 日商岩井やオニツカが登場するのも日本人としては嬉しいところ。  

ビジネス書ではなく、青春小説。皆で困難を乗り越える物語が好きな人には超おススメ。


#エグゼクティブコーチ #起業 #スタートアップ #ベンチャー #キャリア #コーチング #1on1 

「自分らしいキャリアを歩みたい人のためのコーチングサロン」 

 「人間関係の整理術」 

 お問合せ