こんにちは。
イキイキとした毎日を送るためのサポートをする月香です。
今日、ある映画を観ました。
少し変わった元気な20代前半位の女の子が重要な登場人物の一人です。
最後の方で彼女が言います。
「これまでずっと一人で生きてきた。これからもそうだと思う。でも、それはかなりしんどい」
映画の中ではじめて涙を流します。
彼女は恋人に死なれているのですが、その恋人の友人であり、彼女の幼馴染でもある男友達に対して言ったものです。
彼女も号泣しているのですが、私の目にも涙が一瞬にして溢れてきました。
おそらく、シングルの女性の多くは同じような感覚を多かれ少なかれ持っていると想像します。
でも、本当は、”シングル”に特有のものではないと私は思います。
私は恋人に死なれた経験はありませんが、大切な人がいつかどこかに行ってしまうという不安がかなり根強くあります。
別離というより、死別の恐れです。
母方の祖母が脳梗塞で倒れて寝たきりになり(私が知っていた祖母ではなくなってしまった)、その後1、2年で父が40代で亡くなり、数年後に母が大病をし、治癒率20%であると告げられたことが大きく影響していると分析しています。
お付き合いしている人が居ても、”病気”、"事故”に対する不安があり、少し連絡がないと「生きてる?」とメールを送ったりしたことが何回かあります。
「かわいらしさ」を装ったメールではなく、かなり本気のメールなんです。
確かに私はシングルなのですが、私の持つ「大切な人が居なくなってしまう」というのは、シングルであることと関係ないような気がします。
つまり、シングルではなく、たとえ家族が居ても、その家族といつまでも一緒に居られる保証はないのです。
じゃあ、だから冒頭に出した台詞のように「一人で生きてきて、これからも一人で生きていかなくてはならない」というのが本当か、というとそうでは無いと思います。
人は、一人では生きていけません。
必ず誰かの存在が糧になっているし、誰かに支えられているはずです。
では、”一人ではないのか”と言うと、それもまた違うと思います。
他の人と一心同体になれることは無い以上、根本は一人なのです。
それでも、誰かとほんの瞬間でも心を通わせ合うことができ、少しでも大切に思える存在があるということがあることが奇跡的に素晴らしいことなのではないでしょうか。
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