こんにちは。

 

森澤 恭子です。

12月20日に品川区議会は、令和4年第4回定例会が開会。

初めての区議会にのぞみ、冒頭で区長就任挨拶を行わせていただきました。その後は2日にわたり一般質問の答弁にものぞみました。



 

(以下全文です)

令和4年第4回区議会定例会の開会に当たりまして、区議会並びに区民の皆様にごあいさつを申し上げますとともに、今後4年間にわたる私の区政運営における所信の一端を申し上げます。

去る12月4日の品川区長選挙におきまして、多くの区民の皆様のご支援、ご支持をいただき、品川区長に就任いたしました森澤恭子でございます。心から感謝申し上げますとともに、その職責の重さを痛感しているところでございます。
 

また、今回の区議会議員補欠選挙におきまして、当選されましたお二方におかれましても、まことにおめでとうございます、今後のご活躍をご期待申し上げます。


さて、10月に行われた区長選挙が再選挙となってから、2か月余りの区長不在という中で、区民の皆様の生活を守るために御尽力された議員各位に敬意を表すとともに、副区長を初めとする全ての職員の努力に対して、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

それでは、区政運営における所信について申し上げます。

私が目指す新時代のしながわ、それは、誰もが生きがいを感じ、自分らしく暮らしていける品川です。


品川区はこれまで、4期16年にわたる濱野区政のもと、健全財政を築くとともに、さまざまな先進的施策を全国に発信してまいりました。世論調査の結果からも「品川区に住み続けたい」が9割以上と、区民の皆様の満足度が高いことがうかがわれます。私は、そのような区政の良いところを継承しつつ、時代や区民ニーズに合わせて進化、発展させていきたいと思っています。

こどもの笑顔にあふれ、若者が輝く街。
子育て世代、現役世代がイキイキと働き、暮らす街。
高齢者や障害者も誰もが安心して生活する街。
歴史や伝統、文化を大切にしながら、新しいものを生み出す街。
多様性が尊重される街には、人が集まり、賑わいが生まれ、地域経済は元気になります。
この好循環が、品川区のポテンシャル、可能性をさらに伸ばします。そして、人と人が繋がる、強く、優しく、愛される、街へとより一層発展させることができると考えております。
 

現在の社会状況は、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、政治や行政が唯一の答えを持ち得ない、そうした時代を迎えています。であるからこそ、子育て、教育、福祉、街づくり、政治や行政のしくみも全てを、時代に合わせて変えていく必要があります。

 

そこで私は区政の運営方針として、誰もが生きがいを感じ、自分らしく暮らしていける「新時代のしながわ」を掲げ、区民の声が届く、区民とともに進めるあたらしい区政を目指し、全力で取り組んでまいります。

 

 

こうした私の掲げる「新時代のしながわ」実現に向け、4つの政策目標を掲げ、推進してまいります。
第一に、「一人ひとりをささえ、伸ばす子育て・教育で選ばれるしながわ」です。
出産・育児に関する支援については、所得によらず、全ての子育て家庭の負担と不安を減らすべく、第二子以降の保育料無料化、小中義務教育学校給食の無償化、高校生までの医療費無償化という子育て3つの無償化について、推進して参ります。
また、令和6年度開設予定の区立児童相談所を軸に、児童虐待ゼロを目指します。おむつ宅配による0歳児の見守りや地域とのつながりを強化する取組を進めます。をさらに、医療的ケア児を含め特別な支援が必要な子どもへの支援強化等に取り組みます。

 教育におきましては、小中一貫校等による教育改革第2ステージとして、STEAM教育など先端教育の導入や、外部人材の活用などにより品川版GIGAスクール構想の実現に向け、取り組んでまいります。また、いじめや不登校などの課題に対し家庭と学校、福祉のつながりを強化し、子どもたち一人一人を支えてまいります。


第二に、「高齢者も障がいのある方も誰もが安心を実感できる しながわ」です。コロナ禍で交流の機会が失われてしまったシニアの移動支援と見守り強化、介護・フレイル予防などを通じて、健康長寿社会を目指します。さらに、職種連携、組織横断の地域包括ケアシステムの構築により、高齢者が地域で安心して暮らせる体制を整備するとともに認知症高齢者や障害者のグループホームの定員増に向けて、整備を進めてまいります。

 

「多様性」を尊重することは、一人ひとりの暮らしを豊かにするだけでなく街ににぎわいを与え、イノベーションを生み出す源泉にもなります。新庁舎に障害者就労カフェの設置や、東京都パートナーシップ制度の活用推進など、誰もが自分らしく暮らしていける品川を目指します。

第三に、「歴史と伝統を未来へつなぐ街づくり経済と環境が両立するSDGsしながわ」です。経済の活性化については、地域コミュニティの基盤であることはもとより、品川区の活力の源である商店街に活気をもたらすべく、プレミアム商品券に加え、デジタル地域通貨導入に向けた検討も行います。

また、スタートアップ企業との連携による地域課題の解決等を進めるとともに東京と地方、世界をつなぐ産業創造拠点を整備し、若者や女性も起業しやすい環境づくりを推進し、地域経済の活性化につなげてまいります。さらに、品川の財産である歴史・文化・アート、あるいは水辺空間を活かし、点在する魅力的な地域をつなげることで、新たな都市ブランディングを実現してまいります。


「地震や風水害等に強い安全なまちづくり」では、危機管理専門官を中心にした危機管理体制の不断の見直しや、東京都や周辺自治体と連携した都市強靭化の推進を行います。また「SDGs未来都市」の構築に向け、区有施設における再生可能エネルギーの推進はもとより、民間企業のSDGsアクションやエシカル消費の促進など官民一体となって進めてまいります。

 

第四に、「区民とともに進める新時代のしながわ」の実現です。
まず、新庁舎を含む大井町周辺の街づくりについては、区民とともに進めるあたらしい区政を体現する街づくりを推進していきます。庁舎建て替えにあたっては、長年検討を重ねてきた現行計画を滞りなく進めるとともに、現庁舎跡地と周辺の一体的な街づくりにおいて、最新の官民連携手法の導入し、区民負担の軽減を進めてまいります。


次に、羽田新飛行ルートについては、区民アンケートを実施し、その声をもとに固定化回避を国へ要望してまいります。区民アンケートによって、各地域の生活実感としての影響や意見等を詳細に把握し、そのデータをもって、固定化回避の早期実現を含む、具体的な解決策を国に働きかけてまいります。

 

なお、今回の第4回区議会定例会には物価高騰への対応などのため、地方創生臨時交付金などを活用し、補正予算を提案させていただきます。

 

内容といたしましては、光熱水費の高騰の影響を受けている障がい福祉サービス、介護サービスの事業者や私立保育園などの保育サービスを提供する自御者への支援、3~6歳のお子さんを育てている世帯への支援として区内共通商品券の配布、子ども食堂が運営するフードパントリーの支援を実施いたします。

 

また、公衆衛生の維持の観点から公衆浴場への支援、区内の流通を支える運送事業者等への支援を行います。その他にも、早急に取り組むことが必要なものについて、編成をしたところです。議会での活発なご議論をよろしくお願いいたします。

新型コロナ対策では、感染防止と社会経済活動の両立に向けて、医療機関や保健所等の円滑な連携を促進すべく、司令塔機能の強化や役割分担の精査に取り組みます。くわえて、成長の機会を奪われている子ども達に体験や習い事も含めた成長の機会を確保すべく、工夫を重ねていきたいと思います。その際、これまで蓄えられてきた知見を活かすことが重要であり、医療専門職の方々と緊密な連携をとって臨むことといたします。


これらの施策を推進していくうえでは、いかにして財源を確保していくか、という点も重要な課題です。都政改革の経験を活かし、情報公開と事業評価の徹底によりムダを削除し、将来世代に負担を先送りすることなく、区民の福祉向上に向けて、時代の変化や区民の多様なニーズに対応できるよう財源の捻出に努めていきたいと考えています。

最後に、区政を前に勧め、区民の幸福につながる政策を実現していく上で、区民の代表者であり、車の両輪である区議会のみなさま方のご理解、ご協力は欠かせません。「区民福祉の向上」という共通の目標に向けて、ひたすらに「区民の幸せのために」区議会の皆様と切磋琢磨し、真摯かつ丁寧な議論を重ね、職員一同心を合わせて取り組んでまいる所存です。

区民とともに進めるあたらしい区政、「新時代のしながわ」をともにつくり上げていきましょう。区議会の皆様からのご指導・ご鞭撻、ご協力を心からお願い申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。

 

ご清聴たまわり、ありがとうございました。

 

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品川区長 森澤 恭子

 

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