こんばんは。

 

東京都議会議員(品川区選出)の

森沢きょうこです。

 

今週の3日連続質疑のうち、

経済・港湾委員会の

事務事業質疑を紹介します。

 

事務事業質疑というのは、

委員会が管轄している局の

事業についても

何でも質問できる機会。

 

なので、幅広いのです。

 

港湾局について、

https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/

 

私からは

主に臨海エリアを中心に

質疑をしました。



東京ベイエリアビジョンについて

 

21日に「東京ベイエリアビジョン」(仮称)の検討に係る官民連携チームの提案が「11Colors; 未来創造域のデザイン」として公表。

 

民間企業、建築家、都市計画の専門家など様々な立場の方がメンバーとして加わり、多様なアイディアが出されたことは大変有意義で、画期的な取組。まとめるのも一苦労だったのではないか。組織横断的かつ若手が中心なった取り組んだという点でも、今後につながる仕組み。ベイエリアビジョンとしてまとめられる際に、角がとれ、魅力に乏しいものになってしまわないよう、この火をたやさないでいただきたい。

 

第3回定例会の一般質問でも、おくざわ高広都議から、今回のベイエリアの官民連携チームでの取り組みが、これからの東京の官民協業モデルへと発展していくと期待すると申し述べたが、

 

Q1)改めて、官民連携チームとして、民間、そして都庁から若手を人選し、組織横断で取り組んだ意義について。

 

答弁概要)

〇官民連携チームは、東京2020大会後の東京の臨海地域において、東京ひいては日本の成長を創り出す場所とするため、各種検討を行い、庁内の関係局から構成される庁内検討委員会に提案を行うことを目的に設置した。

〇また、そのメンバーについては、民間のプロフェッショナルから新進気鋭の若手を、都庁からは将来を担う若手を人選し、行政の枠を超えた自由な発想で検討が行われ、先日、庁内検討委員会に最終の提案が行われた。

 

(意見)

・まさに「行政の枠を超えた自由な発想」を得るために、組まれたチーム。まちづくりにおいて、新しい取組であり、その提案のみならずこの仕組みを活かしてほしい。

 

・この提案には、現状の課題が示されている。この課題を都としてどのように捉え、具体的にどのように解決していくのか重要である。さらに、時間がかかるが、実現できるとインパクトはあるアイディアや、逆に、都の決断次第で、すぐにでも実現できるアイディアも示されている。加えて、最後のページには、大まかなタイムスケジュールも示されている。実行性を高める上で、関係者間で時間軸を共有し、戦略的に取り組んでいくことが重要。

 

Q2)今後のベイエリアビジョンの策定にあたっては、時間軸を意識しながら、官民連携チームの提案を参考にすべきと考えますが、見解を。

 

答弁概要)

〇現在、2040年代を見据えた東京の新たな将来像を示す都の総合計画として「長期戦略」を策定することとしている。

〇ベイエリアは都心部と並んで、先進的な取組を展開し、都の成長を牽引する重要なエリアであることから、そのビジョンの策定にあたっては、長期戦略と調整を図りながら検討を進めていく。

〇官民連携チームの提案については、「長期戦略」の動きも踏まえ、十分に参考にしながら、ベイエリアビジョンの検討を進めていく。

 

(意見)

・長期戦略と調整を図りながら検討を進めていく、とのことであるが、長期戦略も2020年、2030年、2040年と時間軸を示しており、ベイエリアビジョンの実行性を高めるためにも時間軸は大事にしていただきたい。

 

今回の官民連携チームは、新しいまちづくりの仕組みの第一歩とも言えるものであり、これからのまちづくりは、行政だけではなく、民間の様々な主体とともに考え、実現していくことが求められる時代。

 

Q3)より魅力的なベイエリアとするためには、これまでの発想を超えた取組が必要があり、まちづくりにあたっても、民間との協働の仕組みを取り入れていくべきと考えますが、見解を。

 

答弁概要)

〇都としては、ベイエリアが東京の次の成長を生み出すための先進的な取組を展開する重要なエリアとなるよう検討している。

〇有明レガシーエリアのまちづくりにあたっては、民間から幅広くアイディアを聞くサウンディング調査を実施しており、今後、民間から得られた知見も踏まえながら、事業者公募につなげていく。

 

(意見)

有明レガシーエリアにおいては、サウンディング調査を行った上で、事業者公募を行うことということで、これまでの行政が考えた計画を民間がそれをうけて開発するといった一方通行ではなく、よりよい関係性がうまれ、官民双方の知見を活かした街づくりが進むと期待されます。

 

今後、計画段階から、開発後のエリアマネジメントも見据えた取組を進めていくよう要望。  


 

ベイエリアの具体的な取り組み

 

臨海副都心には、東京2020大会の競技会場が多くあり、世界中から多くの観光客が来訪。その多くは、臨海副都心の玄関口とも言える、りんかい線の東京テレポート駅と国際展示場駅を利用して訪れることが想定。

都では、この東京テレポート駅と国際展示場駅については、東京2020大会と大会後を見据え、駅前広場の改修を実施。

 

Q4)駅前広場をどのような考え方で改修したのか。

 

答弁概要)

・ 都では、東京2020大会時の来訪者の増加や、大会後の臨海副都心のさらなる発展を見据え、りんかい線の東京テレポート駅と国際展示場駅において、駅前広場の再整備を実施した。

・ 車両交通の観点では、利用者の利便性と安全性を考慮し、バスの動線とタクシーや一般車との動線を分離した配置とするとともに、これまでなかったバスやタクシーの待機エリアを確保した。

・ 更に、将来の需要を見据えて、バス乗り場の増設が可能な構造とした。

・ また、今後のBRT乗り入れに備えて、車体の長い連接バスでも安全に走行できる空間や専用の停車スペースを確保したことや、福祉車両スペースの設置も行った。

 

(意見)

昨年の事務事業で「大会後に臨海副都心と都心との間で運行が計画されているBRTについても、エリア内の移動に活用できるよう、関係機関との調整を進めていく」という答弁。

引き続き、技術革新によるモビリティの進化や将来の交通需要を見据えた取り組みを行っていただきますよう要望。

 

Q5)さらに、駅前広場は、りんかい線で来訪する方々が最初にアクセスする場所であり、臨海エリアの顔ともいえ、人が多く集うスペースともなる。バリアフリーなど快適な歩行者空間とするだけでなく、東京2020大会を間近に控え、暑さ対策にも工夫を凝らすべきと考えますが見解を。

 

答弁概要)

・ りんかい線の東京テレポート駅と国際展示場駅の駅前広場における快適な歩行者空間の創出にあたっては、暑さ対策も重要な視点である。

・ このため、歩道部に日除け施設を設置するとともに、水分の蒸発により路面温度を低下させる保水性ブロックを設置した。

・ また、本年夏には、東京テレポート駅の駅前広場の日除け施設にミストを組み合わせて、暑さ対策の実証実験を実施した。

・ なお、東京2020大会時には、この実験結果を踏まえて、東京テレポート駅と国際展示場駅の駅前広場の日除け施設にミストを設置する予定である。

 

(意見)

大会に向けて着実に準備を進めると共に、2020大会後の人々の動線やにぎわいにおいてもその機能を発揮するよう、引き続き取り組んでいただきたい。

 

 

舟運の拠点について

 

浜松町駅に近い日の出ふ頭は、多くの水上バスやレストランシップが発着する東京で最大の舟運の拠点ですが、都はこのたび、近隣地区で再開発事業を行っている民間事業者と連携し、新たな小型船ターミナルを整備。私も実際に伺いましたが、民間と連携して新たなにぎわいの拠点をつくる、非常に良い取組でないか。

 

Q6)この取組の狙いを伺うとともに、今後もこういった取組を進め、日の出ふ頭を賑わいあるエリアに変えていくべきだと考えますが、あわせて見解を。

 

答弁概要)

・ 日の出ふ頭を多くの人で賑わう舟運の拠点とするためには、再開発が進む周辺地域と連携し、多くの人々をふ頭に呼び込むようにすることが重要。

・ このため都は、ふ頭に隣接する芝浦一丁目地区の再開発事業と連携し、日の出ふ頭の賑わい創出に向けた取組を推進していくこととした。

・ 新たな小型船ターミナルは、この再開発を実施している民間事業者が、地域への貢献事業として整備・運営するものであり、民間のノウハウを活かした賑わいの創出が進められている。

・ 日の出ふ頭の周辺では、複数の再開発事業が進行していることから、日の出ふ頭への人の流れを盛んにしていくため、周辺地域と一体となって、賑わいを創出していく。

 

(意見)

レストランやカフェが整備され、芝生広場では映画鑑賞も行われ今後イベント等が行われていくのだと思いますが、必ずしも船を利用するという目的だけではなく、多くの人を呼び込み、舟運拠点を盛り上げていこうという趣旨だと理解。

港湾事業とこれまで縁の遠い存在であった民間企業との連携し、多角的な視点で、街づくりを行うことはとても有意義であると考えます。今後ともこのような取り組みを積極的に進めていただくことを期待。


 

海上公園について

 

・海上公園における新たな賑わいの創出等に向けたマーケット・サウンディングを実施したとのことですが、行政にはない発想を取り入れるために有効な手法であり、今後の取組に期待。

その結果(2018年4月)では、今後の展開について、「賑わい創出や公園サービス向上等の観点から有効性や実現性が高いと考えられる提案を参考に、対象公園や事業者選定に関する公募条件等を整理し、事業化に向けた検討」とありますが、

 

Q7)今後、サウンディング調査をどう活かしていくのか、その取組状況について伺います。 

 

答弁概要)

・  特色ある海上公園づくりや利用者へのサービス向上を図る上で、民間事業者等の有する知見や創造性の発揮が期待される。

・  都では、平成29年5月に策定した「海上公園ビジョン」において、民間の活力を生かした賑わいの創出を掲げ、民間事業者等との連携の強化を図っていくこととした。

・  具体的には、民間事業者との意見交換等を通して柔軟なアイディアを取り入れながら、公益性と事業性を両立させつつ、海上公園の魅力を高めるカフェ・レストランや水辺レクリエーション施設等の整備を検討していくこととしている。

サウンディング調査を踏まえ、現在、対象となる公園を検討中である。

 

(意見)

それぞれの立地や特性を活かした、それぞれに魅力ある公園づくりに取り組んでいただきたい。

 

海上公園において、民間との連携も進んでいく中で、臨海エリアでのさらなるナイトタイムエコノミー創出の可能性について。

私たちは再三、ナイトライフ観光における消費拡大が東京の「稼ぐ力」の向上に資すると訴えてきた。その点で、臨海エリアは東京ならではのコンテンツを生み出すポテンシャルを秘めた場所。

臨海副都心は、都心部に比べると居住エリアが少ない、区画が分かれているということで、ナイトタイムエコノミーの創出などの可能性を大いに秘めており、そういった観点からも整備を進めるべき、という質疑を昨年の事務事業でさせていただきました。

先日、シンガポール視察に行った際、水辺で毎晩行われる音と光、花火などを用いたショーが多くの観光客を引きつけ、その後、周辺施設の食事やショッピング、あるいはその他のエンターテインメントを楽しまれていて、観光消費増大に寄与していると実感した次第。

 

今年の夏も臨海エリアで花火を活用したエンターテイメントも行われ、多くの来場者でにぎわったと聞いている。

 

Q8) そこで、海上公園を含めた臨海副都心におけるナイトタイムエコノミー創出についての取組について見解を。

 

答弁概要)

・  臨海副都心では、MICE・国際観光拠点化のまちづくりに向けた賑わい創出として、未処分地を活用したオクトーバーフェストや世界的なダンスミュージックフェスなど大規模なイベントを積極的に誘致し、ナイトタイムエコノミーの創出にも取り組んできた。

・  さらに、海上公園においては、これまでになかった民間企業による花火大会開催への協力を実施するなど、新たな試みも実施した。

・  一方で、こうした大規模なイベント開催にあたっては、地元と緊密に連携した取組や安全対策が不可欠であるため、十分な措置を講じた上で、引き続き、臨海副都心のさらなる賑わい創出に努めていく。

 

何でも禁止する公園が多い中、海上公園での民間事業者が中心になったイベントの開催はこれまでにないすばらしい取組。

一方で、イベントが魅力的であるほど一度に多くの方が来訪することにより、それに伴う警備をはじめ、騒音やごみの発生といった課題も。地域のみなさまにも理解が得られるよう、地元区とも連携し、必要な対策を講じた上で、臨海エリアでのさらなるナイトタイムエコノミーの創出に努めていただきたいと要望。

加えて、臨海部におけるナイトタイムエコノミーの創出にあたっては、2つの考え方を大事にしていただきたい。ひとつは、民間事業者による事業性を高める創意工夫を実現できるように関係各所との調整を進める役割。もうひとつは、周辺施設への回遊を促す役割です。

ベイエリアは「稼ぐ力」を高めるポテンシャルを秘めたエリアであることを強く認識し、にぎわい創出そのものはもとより、そこからの経済波及効果も意識した取り組み進めていただきますよう要望し、質問を終わります。

 

 

 

 

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