初めての海外旅行=初海外ロケで

しかも行き先が

内戦勃発中のスリランカという

かなりデスパレート(ぎりぎり)な

状況に追い込まれた新米編集者のヒラク。

 

(↓詳しい事情はこちらをクリック)

初めての海外/スリランカロケ① 

 

行く、と決まってしまえば、

もう、ぐずぐず心配している

暇などありません。

雑誌の仕事はスケジュールとの戦いです。

 

スタッフとモデルのスケジュールを押さえ

(言うほど簡単ではありませんよ~)、

フォトグラファーと打ち合わせをし、

政府観光局の担当者と

現地入りしてからの段取りを詰め、

撮影する服を集め、

カルネ(通関手続きのための書類)を作り、

パッキングをし、

成田送迎のロケバスを手配し…。

 

この山積みの仕事を

もう、やるしかありません!!

 

飛行機ではシートベルトの締め方が

わからなくて隣の人に聞いたし。

でも、恥ずかしいなんて、

言ってられませんからね。

 

そんなこんなを乗り越えて

は~っ、やっとスリランカの首都、

コロンボに着きました。

 

内戦が起きているのは

遠く離れた山間部とのことで、

1週間ほどの滞在中、

さいわいにも危険な思いをすることは

ありませんでした。

 

ただページ数がそれほど

多くなかったのにも関わらず、

撮影場所がなかなか決まらず。

とにかく移動が多かった記憶が。

 

そして、コロンボのいろいろな面を

知ってほしいという

スリランカ政府観光局のご要望で

滞在中、何件もホテルを変わることに。

 

おかげで庶民的な二つ星クラスから、

マンダリン系列の高級ホテル、

ビーチ沿いのリゾートまで

いろいろなホテルに泊まれたのは

いい経験だったと思います。

 

マングローブの林を初めて見たのも

このスリランカロケでした。

 

トップ2点の写真は、

『流行通信』1985年3月号に

掲載されたもの。

 

いろいろな場所を

ロケハンしたわりには

結局、あまり現地っぽくない場所で

撮っています。

 

 

こちらの写真は、

ランチタイムのテーブルで。

ヒラクちゃん、お疲れのせいか

やや顔色が悪いですが…。

 

いっしょに写っているのは

フォトグラファーの佐藤容一郎さん。

 

パリでしばらく生活した後、

東京に戻って

本格的にファッション写真を

撮り始めた方。

 

佐藤さん、

私がお仕事をさせていただいた

フォトグラファーの中でも

育ちの良さはぴか一でした。

 

生まれは東京、港区。

ご家族の仕事の関係で

赤坂にあったホテルニュージャパンから

ランドセルをしょって

小学校に通っていたという

エピソードの持ち主です。

 

佐藤さんには他にも

面白い逸話がたくさんあるのですが、

それは別の機会があれば、また。


スリランカなのに

どこかパリロケみたいに見えるのは

佐藤さんのテイストですね。

 

それまで、人を驚かせるような

ページが多かった『流行通信』の誌面を

(冒頭の)ナチュラルで抜け感のある

ファッション写真が飾るようになったのも

時代のひとつの流れでした。

 

ちなみにスリランカの食事は

インドと同じく、基本カレーです。

それと、産地だけあって紅茶は

バツグンにおいしかったですね。