コンプライアンスなき1980年代。

 

命に関わる大病からサバイブし、

『流行通信』編集部に戻った私。

 

(↓その辺の事情については、こちらをクリック)

 モードな乞食ルックを追いかけて

 

肝がだいぶ座ってきたのか、

不当なアシスタント業務は

ガンを飛ばして

きっぱり断るまでに成長。

 

自分ひとりで担当する

ファッションページも

少しずつ増えて、新米ながらも

責任を負う立場になっていました。

 

そして、1984年の12月の

スリランカロケ。

 

ちなみに、このときまで、

私は飛行機に乗ったことがなく。

 

初めての海外ロケが

スリランカなのではなく、

 

初めての海外旅行が

スリランカロケだったのです。

 

しかも、この時期、スリランカは

長年にわたっての内戦中…。

 

そういうヤバイ状態ながら、

「安全に旅行ができるエリアも

ありますよ〜」と

スリランカ政府観光局から

売り込みがあったのでした。

 

飛行機に乗るのは初めてだし、

行き先は内戦勃発中だし、

しかも初海外ロケだし。

 

ビビる私に、

編集長がまた、さらっとひとこと。

 

「ロケバスに乗っちゃえば、

都内ロケといっしょだから」

 

かくして私はスリランカの首都

コロンボへと旅立ったのでした。

 

トップの写真は、

ロケーションのひとつに

使った素朴なカフェで。

オーナーの家族とおぼしき

現地の子どもたちと。

 

グレーのTシャツは

パリ在住の入江末男さんが

デザインしていたSTUDIO Vの物。

 

帽子は撮影用にリースしたものを

かぶっていた記憶が。

刈り上げからは少し伸ばしたものの、

まだボーイッシュなショートヘア。

 

 

 

↑こちらは、

ロケバスとして使った

グリーンのバンの前で。

モデルに服を着せているのが私。

 

 

あら、大丈夫~?

フォトグラファーのかたわらに

しゃがみこんでいるヒラクちゃん。

前夜遅くまでのアイロン掛けが

ひびいているのか、かなり眠そう。

 

3枚とも写真に日付が入っていますね。

懐かしいです。

 

初めての海外/スリランカロケ②  へ続く