斎藤一人 著
『自分さがしの旅』より
オレは、子どもの頃でも、背が高いほうじゃなかったんだよ。 けど、横になればみんな同じだろ、って(笑)
だからひとりさんは、気にしたことがないんだよ。
昔、オレよりはるかに背の高いカノジョとつきあったことがあるけど、いっしょに歩いてても全然、平気で何ともなかったね。
だって、この背が高くてカッコいい女の人が、オレにホレて、ついてきてくれてるんだから。
わかるかい?
背の高さより、「ホレられてる」ということのほうが、オレにとって重要なんだよ。
背が高かろうが、低かろうが、そんなことはどうでもいいの。
カノジョが、オレにホレてるかどうか。 そこが問題なんで。
それより、自分は、ここが欠点で、そこも欠点でアレも欠点で——って、あなたが自分の欠点を100個さがしても、あなたに“いいこと”ひとっつもない。
わたしって、笑顔いいでしょ、とか。
こういうのでお役に立てますよ、とか。
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そうやって、自分の“いいとこ”を発見できるようになると、他人の“いいとこ”も発見できるようになってくる。
逆をいうと、自分のあらさがしばっかりしてるような人は、自分のだけでなく、他人の欠点も発見できるんだよ。
素晴らしいことに、他人の欠点は山ほど、自分の10倍ぐらい、見つけちゃうんだよ(笑)
だから、自分の“いいとこ”も発見できないような人は、他人のも発見できない。
「人をほめろ」といわれたって無理、できない。
カラオケ、一曲うたってヘタなヤツは、二曲目うたってもヘタと相場が決まってて(笑)
それと同じなんだよ。
習慣的に、自分の悪いとこを見る、ダメだったとこを見る。
そういうクセのある人は、たとえば、東京に住んでても、「 東京は排ガスが多くて、やんなっちゃう」とか。
「人が多過ぎて、ヤんなっちゃう」とか、平気でいうんだよ。
東京都民を敵に回す気か?って(笑)
で、千葉へ行けば行ったで、「田舎で何にもないですよ」っていうんだよ。
自分のあらさがしする人は、周りの人、目にするモノやことについてもあらさがしばっかりしてる。
これが、失敗者の特徴なんだよ。
そういうことしてるから、人生、ウマくいかないんだよ
★自分へのダメ出しや、あら探しをする人は、まわりの人やモノに対しても同じことをしてしまう
★探さなきゃいけないのは“いいとこ”
★まずは自分の“いいとこ”を探すクセをつけよう!
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