よく「自分の思いを相手にわかってもらうにはどう伝えたらいいですか?」と聞かれるんです。

これね、まず根本的に多くの人が間違っているのは、相手に伝わったかどうかを「相手を自分の思い通りにする」という基準で考えているところなの。

相手には相手の考えがあるし、相手の都合もある。

だから強制的にあなたの思いと同じようにさせることはできません。

相手を自分の思い通りに動かすことも無理なの。

ただし、あなたの思いが相手にうまく伝われば、相手はあなたを「理解」してくれます。

あなたの思い通りにはならないけど、自分と違う意見でも「そういう考え方もあるよね」と肯定してくれるんだよね。

大事なのは、うまく伝えて理解してもらうことなの。

自分の思いをわかって欲しいときには、まず、感じよく伝えること。

自分の要求を是が非でも通そうとするのではなく、楽しく、感じのいい話し方をするといいよ。

それで相手が話を聞いてくれないときは、何か聞きたくない理由があるんだよね。

で、あなたも「聞きたくない人には聞いてもらえなくていい」というくらいの、軽い気持ちでいること。

軽い気持ちじゃなきゃ、相手は負担に感じるから、ますますこちらの話に耳を貸してくれなくなるんです。

ひとりさんはいつも一生懸命しゃべるけど、だからって、聞きたくなさそうな人に無理に聞かせようとは思わないよ。

私の話に興味がなければ聞かなくていいし、聞きたい人は、聞きたい部分だけ聞いてくれたらいい。

私のお弟子さんですら、私がしゃべってるときに隣でご飯を食べたり、なかには寝てる人もいる(笑)

だけど私はそんなこと全然気にしないの。

みんな自由でいいんだ。

だって、もし私が「俺の話を真面目に聞け!」なんて言えば、お弟子さんは苦しくなっちゃうでしょ?

そんなお師匠さん、すごく感じ悪いよね(笑)

じゃあ、「これは大事な話だからみんなに聞いてほしい」というときはどうするのかと言うと、みんなが聴きたくなるくらいおもしろく話すの。

そこが力の見せどころなんだ。

人に話を聞いてほしかったら、話を聞くよう強制するのではなく、相手が聞きたくなるようにおもしろく話さなきゃダメだよ。


斎藤一人 著

『斎藤一人 一人道』より

 



ひとりさんファンが集まるお店♪
☆まるかんのお店四条店☆
こんなお店です
京都市中京区新町通り四条上る
ヴォール・ヴォラン301
阪急烏丸駅、地下鉄四条駅から徒歩3分
地図はコチラ
【TEL】075-257-2099
【営業時間】 10:00~19:00
日曜・祝日休み



dTV