斎藤一人

🍀ひとりさん新刊🍀
『休もう 生きよう ありがとう』より

 

ひとりさんは、逃げることに大賛成なんです。


嫌なことからは、全力で逃げなきゃいけないと思ってるんだよね。

家でも、学校でも、社会でも、逃げないことを教わるんだけど、それを真に受けてると危険なの。

たとえば、あなたがいまいる場所で火災が発生したとします。

そのときに、周りから「逃げるな!」「根性で踏ん張れ!」なんて言われたって、言うこと聞けないよね。

嫌なことから逃げずにガマンするのは、火事が起きてもじっとその場で耐えるのと同じなんだよ。

とんでもない自殺行為です。

精神を削ってくる相手、夜も眠れなくなるほどのプレッシャーは、あなたの心を焼く炎です。

命の危険が迫ってるのに、逃げない方がおかしいよ。

逃げるのは、生物としての生存本能であり、責められるものではありません。

自分の大切な命と心を守るための、戦略的な撤退なのです。

歴史上の偉大な武将だって、負けそうなときは一旦引いたんだよ。

城を明け渡してでも逃げて、安全な場所で力を蓄え、機が熟すのを待った。

それができる人が、最後に勝つんだ。

世間には、「あいつは負け犬だ」なんて言う、口さがない連中もいるだろう。

でも、あなたが逃げないで倒れたとき、その人があなたの代わりに人生を立て直してくれるだろうか?

病院にかかったとき、医療費を払ってくれるかい?

面倒を見る気もない、無責任なやつの言うことなんて聞く必要はありません。

嫌なことから逃げて休むのは、大切な自分を守るための、最高に勇気ある行動なのだから。



ひとりさんはね、知ってる人が「入学しました」「就職しました」「結婚しました」といった報告をしてくれたときは、おめでとうと言った後に、さらっと付け添えるの。

「もしも、嫌になったら、ガマンしないでやめていいんだからね」

人生の門出に不謹慎だと思うかい?

でも、だからこそ言うのです。

おめでたいときに、「逃げていい」なんて言う人はいません。

その代わりに、「がんばれ」「期待してるよ」「応援してるぞ」という言葉を山ほどもらいます。

そしてその言葉に、本人は大きなプレッシャーを感じているかもしれない。

周りの期待が大きいと、「これは、嫌になっても絶対やめられないな」って負担を感じるんだよね。

そのときに、誰か一人でも「嫌になったらやめていい」と言ってくれる人がいたら、逃げることに罪悪感を持たずに済みます。

それだけで、心に「逃げ場」ができるんだよ。

気がラクになる。

いつでもやめていいんだと思いながらやってると、力みが取れるし、かえって勇気も出る。

不必要なガマンもしないから、結果的にその方がうまくいくの。

逃げ場があることで人は安心して前に進めるし、自分らしく生きられるんだ。

逃げていいと言うのは、ひとりさん流の最高のお祝いです。

そしてそのお祝いの言葉を、みんなにもここで贈りたいと思います。

嫌になったら、いつだって逃げていいんだよ!


 

斎藤一人さんの直弟子
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