2014年に発売された、香のアルバムに“スノーバード”と言う歌詞書きました。
透き通るようにキレイなバラード曲で、どんな内容の歌詞にしようか考えぬいて、挑戦した事の無い鎮魂歌を書く事に決めました。
書いていたのが冬だったので、再結成時に訪ねた、東北の被災地の景色と重なって、ノートと向き合うと、心の中がヒンヤリと冷たく静かになっていったのを覚えてます。
不思議な体験もしました。
よく、歌詞を考えていると、天から言葉が降りてくるって言うアーティストがいますが、まさにそんな感じ。あぁ、これかぁ、って素直に受け入れながら歌詞を仕上げていきました。
初めての感覚でした。
今日、関東は春めいて、12年前とは違う空模様でしたが、クーピーのお散歩をしている時に、ふと、この曲が聴こえて来たような気がしたので、久しぶりに聴いてみました。
心の傷、街の傷、まだまだ癒えない傷があると思います。
どうか、今日川沿いに吹いていた優しい風が、遠くの街にも届きますように。
犠牲になられた方のご冥福をお祈りします。