あなたがあなたらしく

生きるための歯科医療。

歯科医師・口腔カウンセラーの

佐藤恭子です。

 

 

最近の事です。

医師から乳癌治療の一環として

口腔内のメタルを外す

依頼がありました。

 

このような症例では、

患部と関連が最も強い歯の

金属から外していきます。

 

その際に、

見えている金属だけでなく、

補強のために

歯の中に入っている金属を

取り残しなく

削り取ることが大切です。

 

経験した方は

おわかりになると思いますが、

コアと呼ばれている

歯の中の金属を外すのは、

被せてある金属を外すより、

ずっと、手間のかかる作業です。

 

通常かけている、

3倍大に見えるレンズ付きの眼鏡を

7倍大の高倍率の眼鏡に替えて、

行うこともしばしばです。

集中力の持続も要求されます。

 

 

なぜそこまでするの?

と、自問する時さえあります。

そんな時、

もう一人の自分が答えます。

この金属が、この方の

この病気の大きな要因で、

これを外すことが

患者さんの健康回復に

不可欠だから。

 

金属を外し終わったら、

口の中だけでなく、

体から重金属を排出する

デトックスを行う予定です。