再びこんばんは。虚海と申します。今日で棋書を1冊読み終わりましたので、久々に「虚海の棋書レビュー」を書きたいと思います。今日ご紹介する本はこちらです。話題の本だと思います。
はい、つい先日発行された、遠山雄亮六段の著書であります「イチから学ぶ将棋のロジック 三間飛車編」です。細かい内容は以下に譲りますが、一回読み終わった今現在、またすぐ2周目を読もうと思っています。わかりやすかったのですが、何度も読んでさらに理解を深めたいって思える本です。
この本の特色
この本は定跡書ではありません。ノーマル三間飛車の棋譜を追いながら、上達に必要な見方を解説してくれる本になっております。定跡の丸暗記ではなく、正しいロジックを理解して活用できるようになることがコンセプトになっていますね。
具体的には、三間飛車の捌き・受け・形勢判断の三部構成になっておりまして、それぞれ4局ずつの棋譜が載っております。1つの棋譜につき4ページずつの4つのパートに分かれており、前半2ページで棋譜を進めてから後半2ページの解説を読んでいくスタイルになっています。
内容は、多分それなりに高度なものになっています。将棋をはじめたばかりの方には難しいかなと思います。1〜3級くらいのもうすぐ初段くらいの方にピッタリな難易度でしょうか。捌くとはどういうことか、どういうタイミングで捌けばいいのか、形勢判断はどのようにすればいいのか、いろんなことをこの1冊で学ぶことができますよ。説明は極めてわかりやすい。とはいえ、盤駒などで並べながら読んだほうがいいでしょう。頭で追うだけではなかなか理解しにくいかなと思います。
また、三間飛車の棋譜を追っていくスタイルなので、三間飛車の基本的な定跡も自然と身についていくと思います。実際、私この本を読みながら三間飛車を将棋クエストで指しまして、二段の方に2連勝することができました(笑)。
おすすめ度や対象棋力
上記の通り、1〜3級くらいの「将棋のことはなんとなくわかるし、戦法もいくつかとりあえずは知っているけど初段の壁を突破できない」人にはうってつけの本です。全くの初心者さんにはちょっと厳しいと思います。とにかくわかりやすさや棋力向上の効果はすごく大きい本だと思いますので、棋理を理解しないまま(私も理解しているわけではないけど)勢いで初段になっちゃった方にも読んでみてほしいです(笑)。かいつまんで言えば、とてもおすすめしたい一冊です♪