遠山三部作 | 虚海の千年の学び

虚海の千年の学び

私こと虚海の将棋の勉強を中心に、お仕事のこと、競馬やゲームなどの趣味のこと、ファイターズのことなどを書いていきたいと思います。

こんにちは。虚海と申します。いよいよ天皇賞直前で、すごく緊張しています。G1前のこの雰囲気は大好きです♪ ですが、息子がバイトから帰って来ておりません。息子と一緒に見るのが楽しいので、テレビは録画して我慢です。息子帰宅後、録画をいかにもライブの気分で見ます。だから情報遮断のためしばらくはスマホもいじれないし、テレビも見れないのです(笑)。

 

さて、将棋の話。今日は棋書紹介になります。これをご覧の皆様は「遠山三部作」というものをご存知でしょうか。いや、知っていたら嘘つきです。だって私が勝手に考えた言葉ですから(笑)。

 

遠山雄亮六段はご存知の方が多いでしょう。最近は棋書にも力を入れて下さっていて、つい最近も著作が出版されていましたね。遠山六段は以前著作の中で「初心者には四間飛車よりも、棒銀→三間飛車と勉強していったほうがいい」旨のことを書かれています。個人的には私もそう思います。四間飛車は定跡化されている部分が多いので覚えることが多く、私には初心者向けには思えませんでしたし、基本受けの戦法なので居飛車穴熊に組まれたり、何かと苦労が多いイメージがありますね。

 

その点三間飛車は自分から動くこともできますし、相手から仕掛けてくれば捌くこともできますし。確かに四間飛車よりは初心者向けなのかなと思います。私は中飛車がメインなので、両戦法についてはあくまでイメージや受け売りですが(笑)。

 

で、ここからが本題。ここ1〜2年で遠山先生は三冊の著書を著しているのですが、この内容がお互いを補完しているというか、三冊とも勉強することでより大きな効果を発揮すると思われます。もしかしたら、遠山先生はそれを見越してこの三冊を書いたのかなと思ったりもします(考えすぎではないと思う)。で、それを私は勝手に「遠山三部作」と命名いたしました(笑)。その三冊はズバリこちら。

 

 

 

 

 

「ひと目の歩の手筋」は全200問で、歩の手筋を相当基本的な部類から出題形式で学ぶことができます。4章構成になっており、2章では歩を使った棒銀の手筋、3章では同じく三間飛車の手筋、4章では同じく相振り飛車の手筋が出題されます。初心者向けと御本人がおっしゃる棒銀と三間飛車の基本的な手筋をしっかりと勉強することができるわけですね!

 

「ひと目の詰み」はいわゆる実践型の詰将棋で、駒余りOKの問題集です。こちらは3章構成になっており、対抗形の詰み筋から出題される章があるので、三間飛車で相手に詰めろをかけた後で実際に詰ませる時にしっかり役立つことと思います。9手詰めまで出題されますが、それほど難しすぎる問題は少なく、詰将棋独特のパズルっぽい問題はほとんどありませんので、実戦でも効果があることは間違い有りません。

 

「イチから学ぶ将棋のロジック 三間飛車編」では12局の勝局を追っていきながら、ノーマル三間飛車の考え方をそれこそ1から学ぶことができます。「捌くとは何か?」「いつ捌けばいいのか?」「相手が攻めてこなかったら?」「形勢判断の方法は?」こういう悩みはすべて解決されます(笑)。定跡の丸暗記ではなく理論理屈を理解させることに重点が置かれておりますが、三間飛車のお手本になるような棋譜を繰り返し並べることになるので、自然と定跡そのものも頭に入ってしまう、スーパー棋書です! ぜひ中飛車でも書いてほしいです(笑)。

 

ということで、「遠山三部作」を学ぶことで、ノーマル三間飛車の定跡や考え方・三間飛車でよく出る手筋・終盤の詰み筋を隈なく学ぶことができます。あとは実戦で試してしっかり振り返りをして経験値を積んでいったり、詰将棋などを継続して読みの地力をつけていったりすれば、どんどん強くなっていけるものと思います。ぜひ一人でも多くの人に読んでほしいです♪