対局の概略
私が後手番で、予想通り四間飛車で来られたので、予定通り右四間飛車に。99の香を1つ上がってきたり69の金が動いてくれなかったり、この戦型も指し慣れていらっしゃるようでした。それでも6筋から仕掛けて飛車交換になり、寄せ合いになりました。先に寄せられて厳しい展開でしたが金駒をドンドン自陣に打ち込んで耐え忍び、いつの間にかかなりの堅陣に。なんとか逆転で詰ませることができました。
対局のポイント
まずこの局面。お相手が98香と上がっていて、このままでは仕掛けてもうまくいかない形。こういう場合は穴熊にして持久戦にするのがセオリーだと以前読みましたが、どうにも穴熊は自信なくて… 結局エルモ囲いにしました。飛車交換になって結果オーライでしたけど、穴熊も少しずつ練習する必要を感じます。
次にこの局面。普段なら85桂と跳ねて角を動かして65歩→99角成を狙うのですが、その瞬間79金と寄られたら駒得できません(コーズィー先生に習いました)。なので、65歩から角交換と飛車交換と銀桂交換が実現し、互角の捌き合いになりました。エルモと銀冠なら若干エルモが有利だと思います。
ただ、この桂打ちが嫌でした。67角と34にヒモをつけつつ88の桂馬を狙いましたが、ぴよ将棋さん的にはこれは悪手みたいです。ぴよ将棋さんは88飛車とか49飛車とか、手抜いて攻めることを提案していましたが、ちょっと私には無理だなあ。どうしたって34桂馬が激痛ですよね。
ずっと狙っていた44桂馬。玉頭を狙いつつ馬を切るタイミングを図っていました。これを打てるようになったのは成長と勝手に思ってます(笑)。
ここから馬を切り、27金から攻めました。
最終的にはこの銀打ちが悪手で、48金と逃げられたら攻めが頓挫していました。68香成とかから攻めを続ける形になるのかな。この49銀から、38で駒交換をし続けて、すべての金銀を交換しました。相手に金がなくなったら48金が決め手になりました。
終局図より
最後は必至をかけて勝ち切れました。お相手投了でも良かったと思いますが、即詰みまで指されましたね。ポイントに書けませんでしたが、この対局は受けに回る時間がすごく長く、惜しみなく金駒をドンドン自陣に投入して、決定的な形を作らないことに心を砕きました。守り続けてメンタル的に追い詰められた挙げ句に一か八かで攻めるのではなく、グッとこらえて受け続けることができたのは成長でしょう。以前の対局の経験も活きているようです。これで順位戦は2連勝ですし、次も頑張りたいと思います。お相手の方対局ありがとうございました。