対局の概略
私が後手番で、先手の居飛車に対して角交換型の中飛車で対抗。途中で向かい飛車にスイッチしてポイントを稼ぎにいきましたが、お相手の56角の切り返しがあり、それに最善で対抗できず劣勢に。それでも勝負手の88飛車の対応をお相手がやはり最善ではなく、そこから逆転。最後は何度も即詰みがありながらも見逃し続けましたが、なんとか詰め切ることができました。
ポイントになる局面
まずはこの局面。お相手のこの角打ちでリズムが変わった感があります。ぴよ将棋さんの最善は88角で、34歩と取られても金でしっかり受けて2筋を逆襲される間に駒得をするという考え方。また、今思い付きましたが、相手は34歩とするしかないのだから、大胆に12角として34歩を守れば飛車角交換になって優勢になったかもしれません。
本譜では24歩と突きましたが、おそらくこれが逆転への悪手。桂馬のヒモをみずから切ってしまい、その後は34角→23歩とされて馬を作られ、一気に形勢が悪化してしまいました。飛車交換しましたが金損となり、おそらく敗勢に。
この88飛車は勝負手というより悪手でした。たまたまお相手が59玉と逃げてくれたので、龍を作って桂馬を取れて逆転になりましたが、もし79玉とされたら龍は作れるものの弾き返されて攻め手を完全に失うところでした。むしろ、27飛車と打って駒損を回復しつつ龍をこちらに作る方が堅実でした。
終局図はこちら。グラフに現れていますが、何度も即詰みの機会を逃しています。全部書く気にもなりませんが、こういうところがハッキリと私の弱点だなあと感じますね。この中の1回でも気づいていれば…
今後の課題
この対局は勝ちですが、大体負けでした。たまたま88飛車が通っただけで、時間が長い対局ならやっぱりここで正しく対応されて負けでした。こんなことになったも序盤の34角の対応を間違えたことなので、こういう大切な局面ではもっとしっかり考えること。最後の詰めを見逃したのは今の自分の実力なので、今後も詰めチャレなどで鍛えるしかないです。もう少し5手詰将棋を反復したら、いよいよ7手詰将棋に手を出すタイミングなのかな。それと「ひとめの詰み」もこういう力を鍛えるのにいいと思うので、こちらは暗記ではなく考えてできるように実践を繰り返したいと思います。もしくは、おそらくセットになるであろう「実戦詰め筋辞典」と1日10問とかで反復しようかしら。「実戦詰将棋」のジャンルは暗記ではなく考えて詰ませられるように鍛えることがいいと思うので。