こんばんは。半人半鬼の虚海と申します。今日もお仕事頑張りました。明日で早くも今週のお仕事は終わりです。3連休は何をしようかなあ。何を勉強しようかなあ。楽しみです♪
さて、3回目を迎えた「虚海の棋書レビュー」。今回はこの本を。
はい、2008年に初版がマイナビ将棋文庫から発行された、「ひと目の寄せ」です。「ひと目シリーズ」については、前回のレビューにも書きました。初心者〜級位者にはまず間違いのないシリーズですね。
この本はその中でも寄せに特化された本です。章立ては以下の通り。
・第1章:ひと目の詰み
・第2章:ひと目の必至
・第3章:ひと目の受け
・第4章:力試し〜何を持てば詰む?
・第5章:ひと目の攻防手
最初の問題は頭金からスタートです。そこから基本の詰みの形、囲い別の詰み筋、必至、詰みを逃れる、必死を逃れると続きます。第4章の持ち駒問題は似たようなものを宮田先生も書かれていましたが、すんごい考えますし、攻防手の問題まで載ってます。これを全部身につければ、総合的かつ基礎的な終盤力がしっかり身につくことは請け合いです。
もちろん、すごい難しい問題とか応用問題とかはほとんどありません。でも、そもそもそういう用途の本ではありませんから、それは何の問題も無いと思います。初心者はまずこの本と「ひと目の手筋」をしっかり理解して身につけるのが上達への最短距離だと断言しちゃいます(笑)。棋書には、必死に特化した本とか、逃れの問題ばかり集めたものとか色々有りますが、まずこれからスタートすれば、何をやってもスムーズだと思います。
欠点は… いや、無いんですよ。問題量も豊富だし解説もわかりやすいし、安いし。あ、あえて言えば、最近この班が絶版になったとかならないとか噂を聞いたことが有ります。そうだとしたら、大きな損失だなあ。割とガチにそう思います。初心者の方にオススメ度Sランクです!