指使い、小さい頃から先生にうるさく注意されてきたなぁ…と苦い思い出がある方も現在進行形の方もいるかもしれません。めんどくさいんですよね、指がいくままに弾けなくて、いちいち楽譜を見て照らし合わせないといけないのって。
でも!ほんっと大事なんですよ。指使いをちゃんとしてこなかった人の末路がどうなるかって言うと
1.暗譜ができない。
2.どれだけ練習しても弾けるようにならないところ多発。
3.手を壊す可能性もあり。
です。一つ一つ解説していきます。
1.暗譜ができない
これが一番大きいかな。10代の前半まではなんとかなります。(なんとかならない人もいます)
若さゆえの記憶力と反射神経があるうちは。
でもハタチ超えたらもう無理。指使いをきちんと決めていなくて毎回違う指で弾いちゃってる(ことにも気付いてない)、とか、筋道の通った指使いでなく、譜読みの時に指が適当にいくままのものは複雑になりすぎてしまってたりして覚えられません。本番で緊張した時に真っ白になりやすくなります。そして一度止まったら戻れない。指使いは道筋ですからね。
暗譜しなくても別にいい、て思うかもですが、暗譜ができないだけでなく、譜読みの時間も指使いがちゃんと決まっている人に対して、かなり多くかかってしまいます。頭の中に入ってきにくい、てことなのです。
2 何度練習しても弾けない場所が多発
指使いって、弾きやすくしたりいい音を出すために、自分の手に合わせてカスタムする必要があります。
自分の手の特性を理解し得意なこと、苦手なことを把握して、それに合わせた指使いを考える。この能力がついてないまま、合ってない指使いで何度繰り返し弾いても、弾けるようにすることは難しいです。
指使いを変えれば急に弾けるようになる、はレッスンでも本当によく見る光景です。
3.手を壊す可能性
手は突っ張った状態で長時間いると、痛くなってきます。当たり前ですよね。
例えば和音の指使いがめちゃくちゃで、手が無駄に開く、つっぱる指使いばかり使ってたりすると、痛くなってきたりします。それをそのまま放置すると取り返しのつかないダメージを与えることもあります。2でも書いたことですが、自分の手をよく理解すること、どの指の間は開きやすいor開きにくい、しっかり弾きたい音にはこの指は向いてない、とか、わかってあげてないと手に負担をかけ、壊す可能性を増幅してしまいます。
という感じでまだまだあるけど、3つに絞るとこんな感じです。この3つだけでも大問題じゃないですか?
譜読みの時に必ずするべきことの一つは指使いをきちんと考える。
お次はペダルとテンポについて。