『BSマンガ夜話「巨人の星」』（1999）

『BSマンガ夜話』

『巨人の星』（1968～71）を取り上げた回→1997年放送

出演者が「#巨人の星で長屋が壊されたのに #新巨人の星で一徹は相変わらず長屋に住んでいた」と言っていたようだが、「新」で一徹が住んでいたのはアパートである。

「星明子は木陰で父や弟を見守っている、か弱き女性」だと思う人が多いが、読みが甘い。明子は男たちの闘いを嘆くようで逆に闘いを煽る二重人格の持ち主で、一徹のもとから去り、飛雄馬のもとから去って、中日への移籍を嫌がる伴を「大きな坊や」とバカにした。

星飛雄馬は長屋で育ち、1967年秋に巨人軍宿舎に移り、1969年の初めにマンションに引っ越した。その後、長屋は1970年にスーパーマーケット建設のために取り壊され、アニメでは中日コーチとして宿舎にいた一徹に電話で連絡が来た。他の長屋の住民がどうなったか不明。#巨人の星

#巨人の星（1966～71）で飛雄馬と一徹の住んでいた長屋は取り壊されており、#新巨人の星（1976～79）で一徹は川原荘というアパートに住んでいた。

1970年に「ジョー」がアニメ化されたのはわかるが、1980年に続編がアニメ化されたのはなぜか。1970年代末～80年代初めには「新巨人の星」「タイガーマスク二世」「元祖天才バカボン」「新エースをねらえ」などのように、リバイバル・ブームがあった。

大槻ケンヂによると『あしたのジョー』は昭和40年代（1965～74年）ごろの話だったはずだが、アニメの『あしたのジョー2』では松田聖子やYMOの曲が流れて、1980年代の世相が入っており、それで『2』に余り感情移入ができなくなったらしい。

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〔2017年（平成29年）5月8日～31日〕