山口淑子と藤原作弥の共著『李香蘭私の半生』(新潮社刊)をもとに劇団四季が『李香蘭』を舞台化。それをもとにした漫画らしい。1996年に角川書店から出ている。
Google 李香蘭 藤田あつ子

 

山口淑子が帰国寸前、李香蘭だとばれて、中国人は彼女が日本人だということを信用しない。
これは実写ドラマでも再現された有名なシーン。

 

漫画では李香蘭が帰国を前に足止めを食らっていたとき、川島芳子が処刑された。
漫画の156ページで李香蘭が新聞記事を読んでいる。その見出しが
川島芳子
昨天、在北平被処決
(川島芳子、昨日北平にて死刑執行)
であった。

 

「処」の漢字は日本の略字で、もとは「處」であり、中国大陸の簡体字では右上が「几」ではなく「ト」になって、全体で「处 」と書かれ、手書きでは「外」とそっくりになり、まぎらわしい。ついでに言うと大陸では「決」のサンズイはニスイになる。
だから「川島芳子昨天、在北平被處決」または「川岛芳子昨天、在北平被处决」という表記だったはずだが、「処」が日本の略字と同じというのも不思議だ。
満洲国だから日本式の漢字も混ざっていたのか、「終戦」前後の混乱した時期だからか。

 

また、この漫画だと李香蘭の帰国とほぼ同時に川島芳子がこの世を去ったように見える。
Wikipedia で見ると李香蘭が帰国を前に足止めされていたのは1946年2月から3月まで。

 

川島芳子が没したのはその2年後、1948年3月25日である。
するとこの記事は誤報か。

 

歴史にはいろいろな見方がある。

 

ところで、中国では戦争相手国に味方した自国民を許さず処刑する。すると『母べえ』で描かれたように戦時中の日本で戦争に反対した人が逮捕されたのも、中国と同じ考えであろう。
同じことを中国でやっても問題にされず、日本がやると問題視されるのは不公平であろう。

 

平成27年tw

/午後0:50 · 2015年4月12日/

 

令和4年tw

平成8年(戦後51年)頃の作品。

/Amazon.co.jp: 李香蘭 (あすかコミックスDX) : 藤田 あつ子: Japanese Books/

/午後0:41 · 2022年8月19日/

 

 

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