2008/2/25  3:06

戦国時代(『チャングムの誓い』、『戦国自衛隊』、『風林火山』など/


激動の戦国時代に突入
日本において、1467年に始まって、10年間続いた応仁の乱は、その後、100年以上続く戦国時代をもたらした。
人類が近代に悲惨な戦争をおこなったのは、古代、中世にも戦争をしていたからであり、「テロとの戦い」は戦国時代の「敵対勢力を倒して天下を平定する」、「戦をなくすために戦をする」という論法と同じである。近現代の戦争を「反省」するには、古代、中世の戦争の原因を検証しないといけない。

『南總里見八犬傳』(1814~42年刊、「傳」=「デン」は右上に点なし、「傅」=「フ」の右上には点あり、パソコンで「フ」の読みで「傳」が出るのは間違い)の舞台は足利成氏(あしかがしげうじ、1434~1497)がいた時代。
1492年にコロンブスがアメリカ大陸を「發見した」とされるが、それ以前にもヨーロッパ人はアメリカ大陸を訪れていたらしい。ただ、コロンブスの時代からヨーロッパでは大航海時代に入り、それはキリスト教の布教と市場の擴大であり、市場の擴大とは世界各地に植民地を作ることだった。

『チャングム』で描かれた歴史
『宮廷女官チャングムの誓い(大長今・Dae Jang Geum)』で描かれる時代に入る。
朝鮮王朝第9代の王・成宗(Seongjong)の時代、1482年から始まり、14年後、燕山君が即位して2年の時期に移る。
『王の男』も燕山君(Yeon-san-gun)の時代。
次に朝鮮王朝第11代王中宗(Jungjong・1488生~1506即位~1544)の時代。
朝鮮王朝の女医・ソ・チャングム(徐長今 Seo Jang Geum)は料理人でもあり、中国ではこのドラマで「朝鮮人が鍼治療を發明したように描いている」として反撥が起きたらしいが、実際にドラマではそんなことは言っていない模様。
物語は1540年、チャングムが明に渡るところで終わった。

また、おそらく1507年ごろには、500年後の西暦2007年からルパン三世(Lupin III)たちがタイムスリップ。
その中の石川五右衛門は、1594年に釜ゆでの刑になった大盗賊の子孫。また銭形警部は江戸時代の目明し・銭形平次(寛永と文化文政、両方にいた)の子孫で、いずれも先祖より前の時代に来たことになる。種子島の鉄砲も傳来(「傳」=「デン」は右上に点なし、「傅」=「フ」の右上には点あり、パソコンで「フ」の読みで「傳」が出るのは間違い)していなかった時代に短銃が持ち込まれた。

鉄砲が傳来(「傳」=「デン」に注意)した1543年は、コペルニクス(1473~)が死と同時に太陽中心説を發表した年であり、日本の戦国時代は宗教改革、地球中心説と太陽中心説の対立、大航海時代の中でのことであった。

自衛隊がタイムスリップ、行き先は戦国時代に集中
また、映画『戦国自衛隊』『戦国自衛隊1549』『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』によると、20~21世紀から自衛隊がこの戦国時代に何度かタイムスリップしてきた。
千葉真一主演『戦国自衛隊』では、自衛隊が、おおよそ、武田と上杉の川中島の合戦の時代にタイムスリップし、長尾景虎(のちの上杉謙信)の軍と組み、最初は戦車やヘリコプターで活躍するが、武田軍はヘリの操縱室に入りこんで隊員を斬り、たくさんの旗を安全マットの代わりにして飛び降りるなど、知略で反撃。自衛隊員の中には、戦場で子供の兵士を見つけ、油断してやられた者も。

自衛隊は武田信玄を倒したようだが、信玄の死は伏せられ、影武者もいたので、そこは謎のまま。最後に自衛隊員は仲間だった武将たちから裏切られ、戦国の日本で全滅する。歴史を変えようとするタイムスリップは、自然の力で調整されるらしい。上杉謙信の生涯に関しては『天と地と』で描かれている。

桶狭間川中島
1560年、織田信長桶狭間で勝利した原因には武田と織田の協力、山本勘助の情報など、ドラマによって諸説ある。
1561年ごろ、川中島での山本勘助の戦死が『風林火山』で記録されている。

武田信玄(1521~1573)没後のことはテレビ朝日『徳川家康と三人の女』で描かれている。

映画『影武者』によると、武田信玄の影武者だった男は、素性がばれて追放され、1575年、武田勝頼と織田信長・徳川家康連合軍がぶつかった長篠の戦いの直後、そこでその元影武者も絶命した。

戦争を「乱」と呼ぶ歴史用語
「応仁の乱」と「桶狭間の戦い」は「戦争」、「殺し合い」であり、「延暦寺焼き討ち」は「延暦寺放火大虐殺」、「本能寺の変」は「本能寺放火虐殺事件」である。歴史は戦争や殺し合い、暴動を「変」だの「乱」だのと表現するもの。歴史を考えるときは自分なりに言い換えるべきである。歴史教科書に「侵略」と書いてあったから「侵略」、書いてなければそうでないという教条主義では、教科書の執筆者に洗脳されるだけである。

上杉家の家臣・直江兼續(なほえかねつぐ、1560~1619)を主役にしたのが2009年の大河ドラマ『天地人』

のび太の祖先は戦争嫌い
また、『ドラえもん』の「ご先祖さまがんばれ」によると、戦国時代、野比のび太の祖先・のび作(山の狩人)が子孫ののび太と遭遇。のび太はドラえもんの道具をのび作に与え、戦で手柄をたてるように薦めるが、のび作は狩人を続行。ドラえもんとのび太は落胆したが、戦での手柄とは人殺しであり、のび作も人間以外の動物が標的とはいえ、平和主義だったのだろう。のび太が戦に向かった際、ドラえもんは「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」と言っていた。結局、スネ夫の祖先らしいスネ丸が手柄をたてたことになった。

もともと、スネ夫の先祖が家老で、のび太の先祖が狩人ということで、劣等感を感じたのび太にドラえもんが共感し、野比家の祖先を殿様にしようと考えた時間旅行だった。結果、のび太はスネ夫が自慢する祖先の手柄の手助けをしてしまった。これは過去を変えられないということを意味している。戦国時代の武士は第一次産業と兼業だったらしいが、猟師がすべて戦に出ていたとは限らないだろうし、猟師より家老が偉いとも限らない。
そもそも、のび太がタイムマシンで探偵の真似事をしようとした際、ドラえもんは「タイムマシンで勝手に過去を変えることは禁じられている」という主旨の忠告をしていた。しかし、ドラえもんが22世紀から20世紀にやって来たこと自体が「過去の改変」であった。

戦国時代の「不慮長寿の薬」探し
白土三平の『いしみつ』の「第三話・四本指の巻」では、戦国時代にはイシミツを狙う忍者二名・半助と四郎が出現。百姓の一人・茂助がこれを飲んでしまい、忍者二人はこの百姓がどこまで生きるか見届けようと護衛を始める。茂助はこの忍者の一人によって右手の小指を切り落とされていた。だが、茂助は一揆の首謀者として忍者二名とともに処刑された。不老長寿の薬も戦国の乱世では役に立たない。
「400年ほど昔」とあるから、作品が出た1963年からさかのぼって、
1563年前後であろう。

また、同じ作者の『赤目』によると、永禄年間(1558~1570)、百姓たちは兎の肉を常食としており、残虐非道な領主のもとで多くの百姓が殺され、苦しんでいた。そして、その被害者だった百姓の一人・松造が僧侶となって、兔を「赤目さま」として崇拝する宗教を布教。兔が異常に繁殖し、兔を食う山猫も増加。増えすぎた兔が減って山猫が人間を襲うようになり、領主は山猫狩りのために百姓たちに銃を与えた。その結果、松造を長とする百姓たちは銃を武器に一揆を起こし、非道な領主を倒したらしい。

『忍者武芸帳』では影丸という忍者が百姓一揆を支援していた。影丸にはくされ、しびれ、岩魚(いわな)、蔵六(ぞうろく←*ざう~)、三つ(三つ子)の七人が影武者となっていた。岩魚の家族の一人が人食いの濡れ衣を着せられて殺され、村人は報復を恐れて家族全員の殺害を決定。一人生き残ったのが岩魚であった。『忍者武芸帳』についていた解説書で、誰かが「岩魚の話は『大衆は常に正しい』という左翼思想に致命的な打撃を与える」という評論をしていたと想う。「左翼」「右翼」は単なることばで、実態はないが、確かに一時的な「民意」、「輿論」を絶対化するのは大きな誤りをもたらす。
のちに20世紀半ばになって、中岡元が「多数決」を痛烈に批判していた(『はだしのゲン』)。

本能寺放火殺人事件は光秀の影武者の仕業か(『信長』、『忍者武芸帳』)
1582年、明智光秀の謀叛によって、本能寺で信長が自決。信長はその寸前、21世紀にタイムスリップして「ガスパッチョ」のCMに出ていたらしい。CMで子孫の織田信成(スケート選手)と競演できなかったのが惜しかった。
大河『信長KING OF ZIPANGU』によると、信長の危機を最初に外に知らせたのは宣教師が連れてきた黒人の家来で、信長自決の際、加納随天という祈祷師と一緒だったらしい。

白土三平の『忍者武芸帳(影丸伝)』によると、本能寺の変を起こした「光秀」は本物の光秀と瓜二つの影武者・坂上主膳だったらしい。だが、この主膳にも影武者らしき武士がいて、彼をかたきと狙う武士に倒された。本能寺の変はそのあとだった。残りの主膳も本能寺の変を起こしたあと、秀吉に破れ、森の中を逃げる最中に影一族の一人・蔵六によって倒され、光秀としてさらし首にされた。

また、千葉真一が光秀を演じたドラマの中では、本能寺で光秀が信長を直接斬り、森の中で秀吉が光秀と対峙するというものもあり(1987年TBS『太閤記』か)、定説と異なっている。

また、本能寺の変で信長が宿泊していたのは寺の建物でなく、專用の御殿だったという説があり、国際日本文化研究センターの今谷明教授が發表した(2008年3月4日、産経新聞)。

フジテレビ『明智光秀 -神に愛されなかった男-』というドラマでは光秀が主役。信長の子孫と光秀の子孫は和解しただろうか。「過去の清算」、「共通の歴史認識」は実行されているだろうか。

信長は1571年に比叡山の延暦寺を焼き討ち、寺院関係者を多数殺害したことで、佛教界から見れば大悪党であり、「信長討ち死に」の知らせを受けた伊達家では、梵天丸(のちの政宗)の師匠だった僧侶が信長を恨むことばを吐いていた(『独眼竜政宗』)。
テレビ朝日『信長の棺』によると、信長の側近・太田信定こと牛一は『信長公記』の執筆を決意するが、信長の遺骸が見つからない謎を解き明かそうと考えていた。

その後は秀吉の時代となるのだが、映画『新・影の軍団』と『猿飛佐助・闇の軍団』によると、このとき、伊賀の服部半蔵と甲賀の猿飛佐助が対立、抗争を展開していた。この伊賀対甲賀の対立はそれぞれの子孫や忍法の継承者によって江戸時代に何度か繰り返され、20世紀まで継続される。

刀狩り朝鮮出兵
山中鹿之介(1545?~1578)が「我に七難八苦を与えよ」と月に祈った話は有名で、『ドラえもん』ではのび太の父親がのび太に語っており、星飛雄馬(1951頃~)も1970年の春のオープン戦の時期、その心境になっていた。

1588年、天正16年にあたる年に豊臣秀吉刀狩りを命じた。『忍者武芸帳』はこの場面で終わっている。明治政府の廃刀令(1876年=明治9年)も「刀狩り」と呼ばれることが多い。21世紀になって核保有国が他の国に核の廃棄を強制するのも「刀狩り」に似ている。
加賀百万石、前田利家(まへだとしいへ)の話は『利家とまつ』でおなじみ。

文禄元年(1592)文禄の役と慶長2年(1597)正月慶長の役で、秀吉は朝鮮への出兵を試みる。戦争の直接の原因はともかく、これは信長と秀吉が国内でやってきた「天下平定」の続きであり、裏を返せば戦国の武将も「侵略者」ということになる。よく言われる「国境をなくして世界を一つに」、「アジア統合」、「東アジア共同体」の夢想も、歴史の上で実行すれば始皇帝やフビライや秀吉、昭和初期の日本のようになる。

『おんな太閤記』で、ねね北の政所=~まんどころ)が「戦をなくすために戦をするのだと教わりました」、「誰ぞが天下を獲らねば」(これは秀吉の台詞だったかも知れないが考えは同じだっただろう)と言っていた。

結果として、朝鮮出兵は、前の蒙古襲来で元と高麗から攻められた日本が、大航海時代という時期に報復したものだった。結局、失敗したが、もし、秀吉が朝鮮と明を併合していたら、日本と朝鮮はのちの国内の革命で清、中華民国に併合されていた可能性がある。その場合、日韓併合と満洲国は初めから自明の理で、不要だったが、20世紀後半には、日本は中華人民共和国の一部になっていた可能性がある。

エリザベス1世(1533~1603)の時代が
Elizabeth:The Golden Age』で描かれている模様。
即位は1558年、映画は1585年が舞台らしい。

『ブーリン家の姉妹』
アン・ブーリン
昔から、童話では「王子様と結婚する」ことが女の子の幸せとされているが、そうとは限らないのはダイアナ妃や篤姫の例を観ればわかる。日本の皇室に嫁いだ女性たちも笑顔は顔の表面だけという感じになってしまった。2008/10/08

2011年11月14日、テレビのBSジャパンで放送された。

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1582年に本能寺の変、1583年に羽柴秀吉が柴田勝家を破り、同年、大坂城を築城。1584年には秀吉軍と織田信雄・徳川家康連合軍が小牧・長久手の戦い。1585年になると秀吉は関白宣下(くわんぱくせんげ)を受け、翌1586年から豊臣姓を名乗った。

『隠し砦の三悪人』も戦国時代が舞台。

劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』は戦国時代を舞台にして、馬に乗って疾走する仮面ライダーを描いていたようだ。
「戦鬼(せんき<*せんくゐ)」といえば『サイボーグ009』カラーアニメ版のOPの歌詞にも出てきたと想う。
石森章太郎作品の中では、江戸時代を舞台にした『変身忍者嵐』がOPの映像、ナレーター、効果音など、「仮面ライダーの時代劇版」という作風であった。
ピー・プロダクション製作の『快傑ライオン丸』と横山光輝・作の『仮面の忍者 赤影』は戦国時代を舞台にしている。
『嵐』『ライオン丸』『赤影』の時代設定については『空想歴史読本』に詳しく書かれてある。


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平成23年大河ドラマ「江」について
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