帰ってきた あぶない刑事

劇場で視聴

入場特典(表)

入場特典(裏)

96年の『あぶない刑事リターンズ』ぶりに劇場へ足を運んだのは、単純に暇があったから。
フォーエバー、まだまだ、さらば、は劇場までいってられないほど仕事も私生活も忙しかったが、
幸いにも今回は28年ぶりに劇場で新作を視聴。

タイトル通り横浜に帰ってきた2人の活躍が描かれるのだが、定年退職後はニュージーランドで探偵をやっていたという流れからの幕開けが新鮮。
正直往年のシリーズに比べたらスピード感が薄れたようには感じたが、粋な台詞回しは健在だし、
2人共通の旧知の女性の娘が現れて母の捜索を依頼してきて無償で引き受けるなど、いつもと違う流れが引き出す新たな魅力に引き込まれた。
依頼主である娘の母親が2人のかつての想い人であり、
2人どちらかの血を引いた娘である可能性があるという流れも、これまでにはなかった斬新な展開。
母親の捜索から事件に巻き込まれるドラマパートの中に、2人と娘のほのぼのとした交流が挿入されることで、2人が見せる父親のような顔が良い。

情報屋としてタカに協力するナカさんの登場が地味に味わい深いのと対照的に、カオルの登場はどこへ向かっているんだ?なブッ飛んだコミカルさ。
捜査課長トオルの部下の若い女性刑事が可愛いのと、
犯罪組織のボスがイカれた若社長なのも好みだったが、クライマックスのバトルで全部飛んだ。
柴田恭兵(72歳)が走りながら体力の衰えを自虐ネタにしながらも、格闘や射撃はキレキレでレパードを乗り回す姿や、舘ひろし(74歳)がノーヘルでバイクを乗り回してショットガンをぶっ放す姿を視たら、なんだかんだでそれだけで良いのだと思える。
仲村トオル(58歳)も他の映画やドラマではイケオジな役が多い印象なのに、ここでは永遠の後輩キャラという御約束も期待を裏切らない。