♪いつのことだか思いだしてごらん



と子供の頃に歌わされた唱歌を思い出すことがあるが、いつのことだか思い出せないことが増えていくのが、生きるってことなんだろう。
だから最近は自分で読み返すためにブログを書いているのだが、こうでもしないと本当に記憶というものは曖昧になっていくのだ。

ある年の冬のことだ。
ある寒い日に誰かに向けて放った寒いギャグは覚えているのだが、いつ?誰に?は覚えていない。

「ウルトラセブンと呼んでくれ!」


寒さに震えながら僕が言うと、相手はコイツなにを言ってるんだ?といった顔で僕を見る。

「なんでセブンなの?」

「寒さに弱いから!」



「セブンって寒さに弱かったけ?」

「知らないの?有名じゃん!零下140度の対決だよ!ガンダーだよ!」



この…ヲタク野郎が!と相手は思っただろう。
しかし僕とタメ位の男性なら第3時怪獣ブームの頃に幼少期を過ごしているから、昭和のウルトラシリーズネタはだいたい通じると思ったのだ。

そしてこれは比較的に最近の話。
たぶん5年前か6年前。
本業が休みの日の派遣バイトの時に眼鏡を失くして見つからなくて裸眼で出勤した時の話だ。

「あれ?天城さん眼鏡どうしたんですか?」

同僚の15歳下のヲタク男性から問われて、彼ならかるだろうと僕は寒いギャグで返した。

「朝起きたら眼鏡が見つからなくてさ。
今日の僕は盗まれたウルトラアイだよ!」


「あれいつも変身してたんですか?(笑)」

「いや、あれが本当の姿で、今が仮の姿だよ。
天城洋司という地球人の姿を借りているんだ。」

アホである……。

「裸眼なだけにグレン裸眼!」


とも言ったと思うが、まあ…寒いよね。

そして今朝も眼鏡を失くして見つからなくて、
グレン裸眼で出勤してきたのだが……。
現在の職場にはくだらない話ができる人がいないので、黙々と淡々と働いている。