2024年3月3日(日)渋谷チェルシーホテル
GERARD 40th Anniversary Live Day2
 

最近音源を集め始めて(まだ5枚)ハマり始めた
タイミングで、初めて観たライブ。
昨年永川敏郎が復帰したEARTHSHAKERの新譜を聴いて40周年ライブを観た時に彼の演奏に再び惹かれ、今年はGERARDの40周年ライブがあると知り、入手できる音源を購入して拝聴。
そうして迎えた当日が2daysの2日目。
会場のチェルシーホテルは箱ブッキングや、
インディーズバンドの企画ライブで何度か足を運んだことがある箱で、JUSTY-NASTYが再結成した時にワンマンをやった箱としても知ってはいたが、
この箱でプロを観るのは初めて。
整理番号が後ろの方だったのもあり入った時は既になかなかな客入りで、フロア後方の段差を上がったバーカウンターがあるあたりで静かに拝聴しようと見やすい場所を選んで立ち止まる。

オリジナルメンバーは永川敏郎(リーダーでキーボード)とChachamaru(藤村幸宏、ギターヴォーカル。初期に在籍。)の2人だけだが、
ベースの長谷川淳はChachamaruの紹介で95年の
再始動時から参加(この時はカナダ人のVOで日本より先にフランスで新作をリリース)。
個人的にはVO不在のインストトリオ期も好きだが、昨年Chachamaruが復帰してライブをやったと知り、しかもこの日は彼の誕生日当日とあって運良く仕事の休みと重なったので参戦。

オンタイムでスタートすると序盤から初期の曲が続く幕開けに、早くも感激!!
2018年に最新リマスターでCDが再発されたが僕はまだ手に入れていない2ndアルバム『虚実の城 Empty Lie Empty Dream』から2曲!
「今宵使者は来たりぬ」
「闇の支配」
をイキナリ聴けるという歓喜!!
書き忘れていたがドラムの原澤秀樹も浜田麻里その他様々な現場で活躍されている方で、楽器隊に関してはなにも不安はなかったが、果たして歌はどうだ?64歳になったChachamaruの歌声は?と実は思っていたのだが、歌もギターもついでに言うなら
ルックスも、衰えるどころか64歳?!と驚くほど
文句なしに素晴らしい!!
高いキーもキレイに出ているし、歌詞もシッカリと聞き取れるし、ギター演奏も抜群!
永川敏郎にMCで弄られていたが、年齢を重ねて老けるどころか逆に若返っているのも驚愕!
また1人良い意味で怪物に遭遇(震え声)。

2曲終えて早くも歌と演奏に圧倒されたところで、 永川敏郎を中心にMCタイム。
演奏とは真逆にトークが絶妙にユルイ(笑)

1stアルバム『GERARD』から
「伝説の聖夜」
2ndから「心の壁(弱き者」
と再び2曲続けて披露。
初期の曲を4曲も聴けるとは!もうこれだけで観に来た甲斐があった!と続けて打ち震えたのだが、先のMCコーナーでも予告されていたとおり、この日はChachamaruの誕生日当日。
GERARDのデビュー40周年記念ライブに加えて、
Chachamaru生誕コーナーに突入!!

生誕コーナーでも永川敏郎が司会進行を務め、
コミカルな喋りでケーキ贈呈から始まったのだが、あれ?ウーバーイーツの人にケーキを届けてもらいましたとか言って笑いをとっていたけど、
どう見ても長髪の男性ミュージシャン。
まさかのGALNERYUSのキーボード奏者!
YUHKIがケーキを持って登場!
ケーキと共に写真撮影もありとお祝いムードになったところで、Chachamaruのソロコーナー。
まずは2002年のソロアルバム『AIR』から1曲、
GERARDがバッグを務める編成で披露。
「Naked」はポップでキャッチーな楽曲で、親しみやすい曲調でよりVOの魅力が伝わる。
より幅広い層に受け入れられそうなポップさが、
GERARDとの対比で清々しい!
続いてキョンキョン小泉今日子のカバー!
「なんたってアイドル」はロックアイドル的にかけたのかな?と無理矢理納得を試みだが、
演奏後のMCによると過去に渋谷eggmanで演ったことがあるらしく、そういえば昔演ったねぇとの会話から演ることが決まったとか。
他にも当時はいろいろとカバー曲を演っていたらしく、他になにをやっていたか気になる。
生誕コーナーらしくパーティー感のある盛り上がりになってきたところで、「Kagero」はソロの曲だがシリアスなバラード。
さらにChachamaruがGERARDに書いた新曲も、
「細雪」と題されたシリアスなバラード。 
この2曲のバラードについては曲紹介もグッときたが、特に「細雪」は谷崎潤一郎の小説かと思いきや違う方向で深い意味のある歌で、初披露の時に生で聴けてこの日に好きになった。

生誕コーナーのMCの後はChachamaruが1度退けて、インストゥルメンタルコーナー。
まずはキーボード、ベース、ドラムのトリオで、
次にベースソロ、ベースソロに途中からドラム、
ベースが退けてドラムソロの順に、各メンバーのテクニカルな演奏を堪能。
最後にもう1回トリオで聴きたかったがそうはならず、ドラムソロの後は全員が集合。

91年の3rdアルバム『IRONY OF FATE 』から
「Last Night Foever」が終盤戦を告げる。
この曲はキーボードよりドラムパートが好きなのでそこに注目したが、手数もパワーも音源と聴き比べて遜色のないさすがの演奏!

本編ラスト1曲を残したMCでは、40周年イヤーは
来年2月まで続くからと今後を匂わせ、
7月13日(土)に目黒鹿鳴館でDay3開催を発表。
目黒鹿鳴館はGERARDが84年に初ライブを演った場所とのことで、これは観に行きたい!

本編ラストは3rdから
「Good Night sleep Tight」
3rdアルバムで1番好きな曲であり、この曲で終わっても僕は満足とも思ったが、アンコールがあることはMCで匂わされていたわけで(笑)

アンコールは85年発表の1stミニアルバム
『夢の中の夢』から
「Again」
を永川敏郎のピアノでChachamaruが歌い!
2人編成でシットリ聴かせる!!
オリジナルメンバー2人だけの見せ場とか、
こんなんウルッとくるだろ!!(泣)
GERARDは永川敏郎のソロプロジェクトとして始まり、永川敏郎とChachamaruの2人を中心にして始まったバンドなのだから!! 

次も同じミニアルバムから
「Love Game」
Chachamaruの歌う切ないサビからNOVELAを思わせるギターが入りバンド全体の演奏が炸裂してと、切ないメロディにドラマティックな構成と、
やたら忙しいジャパニーズプログレハードナンバーは、このミニアルバムで1番好きな曲。
歌詞はラブソングなのに、各メンバーの見せ場が連続する構成のカッコ良さに笑う!!!!
こんなカッコイイ歌と演奏を生で聴けて、
もうこれで終わりでも8000円は安いと思ったところで、まさかのWアンコール。

この日のラストは3rdアルバムから
「プレリュード」
これまたラストにふさわしい美しい曲。

いや、もう、本当に!!
参りました!!!!
渋谷チェルシーホテルのキャパで、
初GERARDを生体験できた幸せ。
ジャパニーズプログレッシヴロックも素晴らしいなと、新しい世界が開けたぜ!