手塚プロダクション公式YouTubeチャンネルより
『どろろ』(1969年版)
2024年2月3日(土)20:00より
TVシリーズ全26話
期間限定無料配信スタート
現在(2月25日(日))20話まで無料配信中


週刊少年サンデーに第1部
冒険王に第2部が連載された
手塚治虫による怪奇時代劇コミック

『どろろ』





天下を手にする野心を抱く武士が48体の魔神像に我に天下をと願い出、代わりに生まれてくる我が子の体のうち48箇所を献上するとの取り引きに成功。
手足どころか目も鼻も耳もない化け物のような姿で生を受けた男児の赤子は、川に流される。
医者に拾われた男児は医者が何ヶ月も夜鍋して作り上げた精巧な義手や義足に義眼、作り物の鼻や耳を与えられて普通の人間の゙ような姿になり成長した彼は魔物に奪われた体の48箇所を取り返す旅に出る。
「どろろ」とは旅の途中で出会った孤児で、共に旅を続けながら魔物を退治して体の欠損部分を取り返していく妖怪退治物の時代劇。
こんなふうに書くと単純明快な冒険活劇と思われるだろうが、そこは巨匠、手塚治虫の漫画。
当時の世界情勢を取り入れた風刺の効いた話や、
貧困に苦しみ理性を失って凶暴性を発揮する人間の闇であったり、暗く重苦しい作風が最高!
僕にとっては『ブラックジャック』と並ぶ、
手塚治虫のダークサイドを代表する傑作。
手塚治虫の子供が水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』を好きで読んでいて、水木への嫉妬心から妖怪物を描こうと決意したと何かで見たが真相は不明。
逆に水木の子供が手塚の゙漫画の愛読者で水木がそれを快く思っていなかったとも何かで見たが、
双方共に故人であり、面白おかしく誇張して語られているのかもしれないなと認識。

そんな思い入れ深い『どろろ』だが、連載が開始された1967年当時もTVアニメが放映されていた
1969年当時も、僕はまだ生まれていない。
出会いは中学生の時に読んだコミックス全4巻で、
まだ手塚治虫が存命だったのもあって特に語られていたという記憶はなく、たまたま手に取った。
しかし手塚治虫の死去から4年が過ぎた頃。
1993年の5月に池袋のミニシアター(劇場名は覚えていない)にて、全26話を土曜日の夜に2週2晩にわけて上映するオールナイトイベントを開催。
この時にバイトを休んで1人で観に行った時に、
初めてTVアニメ版を視聴。
当時はTVシリーズ全話の映像ソフト化がまだされておらず、地上波での再放送もなく視聴が困難とされていたが、熱烈なファン層を持つカルト作であることからミニシアターでの特集上映が
実現!
上映前に主催者の男性による前説が行われ、
大変面白いアニメなのですが、かたわ、
キチガイ、など放送禁止用語が使われているために視聴することが困難でありと、貴重な機会を設けることができたことについて熱弁が振るわれた。

今回昨夜から今日の昼にかけて途中睡眠と食事を挟んで休憩はしたが、20話までいっきに視聴。
現在はDVD化されているが実に31年ぶりの゙視聴となり、全話が好みなわけではないにしても止まらなくなったところで、残り6話は後日2話ずつ数回に分けて期間限定無料配信されると知った。
もう今日中に26話まで視聴するつもりだったが、
ひとまず2月27日(火)20:00まで続きはお預け。
感想は全話視聴し終えてから総括を書くとして、4月2日までの期間限定無料配信を楽しもう。