東映特撮YouTubeオフィシャルにて
『超力戦隊オーレンジャー』全48話
視聴終了



超力と呼ばれる超古代文明のエネルギーを取り入れた科学力を駆使した戦隊と、同じ超古代文明によって産み出されたが、自我が芽生えて逆に人間達を支配しようと反乱を起こして宇宙の果てに追放されたロボットが率いるロボット帝国との戦いを描いた、シリーズ20作目。

1995年にゴレンジャーを含む戦隊20周年作品として企画制作TV放映がされたシリーズであり、
あらためて視聴し返すとシリーズの集大成を担った作品としての作風が随所に見つけられる。
この戦隊、リアルタイムでは1話も視なかった。
というのは当時の僕はTVを持たない生活をしていたので、『人造人間ハカイダー』を目当てに足を運んだ映画『東映ヒーロー祭り』の中の1作品として、『重甲ビーファイター』とセットで視たのが近年までの唯一の視聴作品だった。

*劇場版は僕の大好きな上原正三による脚本で、
ハードでシリアスな展開が素晴らしい!
それでいて敵側のキャラがコミカルという、
良い意味で気が狂った作風の傑作だ。
しかしそれさえも当時は印象が薄い。
近年DVDで視て面白さに感動した!

*実は劇場版の他にカクレンジャーと共闘する、
Vシネ版もDVDを借りて視たほど好き。


そんな僕がオーレンジャーをちゃんと視たのは、
たぶん3年位前のことだ。
当時よく会っていた趣味友達が僕が視ていなかった時期の戦隊シリーズのファンでDVDを持っていて、ジュウレンジャー、ダイレンジャー、
カクレンジャー、オーレンジャーとオススメされるままに1年位かけて4作品を借りて視聴した時に、借りたDVDを2回ずつ視聴してから返したので内容はよく覚えている。

*カクレンジャーはDVDで全話3回視た


特撮界の大スター宮内洋が三浦参謀長役で、
グラビアアイドルさとう珠緒がオーピンク
/丸尾桃役で出演していたことで未視聴の人達の間でも知名度が高い本作。




5人全員が職業軍人でレッドがリーダーで指揮するという古典的な設定は、オーソドックスながら時代遅れな印象だが、4作連続でメインライターを務めた
杉村 升を中心に、上原正三、高久進、
曽田博久、井上敏樹といった過去のシリーズを支えた脚本家達が集結。ハードでシリアスな話あり、子供が活躍する話あり、気の狂ったコミカルな話あり、ヲタクウケを狙ったお色気回ありとバラエティ豊富な内容は、
20周年記念の戦隊に相応しい面白さ。
ラスト2話の展開が急ぎ過ぎだなとは3回目にして思ったが、敵味方共にキレイな終わらせ方をしたなと、杉村 升の力技に感服。
作品に込めたメッセージを簡潔にまとめて締めくくるラストは、ヒーロー物の模範だと思う。