2024年2月2日㈮ TOKYO DOME HALL
EUROPE
The Time Capsule 40 Years
‘Evening Wish‘ Japan Tour 2024
EUROPEデビュー40周年のタイミングで、
初めてライブを観に行ってきた。



初めての箱だがTOKYO JCB HALLだった時に、
2010年5月に1度行ったことのある箱と判明。
(目黒鹿鳴館の30周年イベントの時)



あの日はアリーナでスタンディングだったが、
今回の第1バルコニーもなかなかな景色。



40周年を機に観ておこうと思った人も僕を含めて多いのだろうなとは、既に満員御礼の場内を見回しても想像に容易い。
僕は仕事や私生活の多忙もあり再始動3作目までで聴くのをを休止していたのだが、40周年なら昔の、特に初期2枚の曲も聴けるだろうと期待してチケットを購入し、最新シングルまで予習して足を運んだのだから良い機会だ。
ライブの前にプロモーションフィルムの上映。
日本語字幕なしなのでなんとなく内容を察するしかなかったが、おそらくは結成から成功までを振り返ったトークだろう。
ライブ映像がソフト化されるなら特典映像として、字幕付きで収録して欲しい。
上映が終わるとメンバーのシルエットが浮かび上がり、文字通りライブの幕が上がる。
1曲目は新曲から始まるものと思い込んでいたのだが、『On Broken Wings』からのスタートなは良い意味で意表を突かれた!
ヒット曲『The Final Countdown』の
マキシシングル盤のB面から始まるなんてと、
憎い選曲に頬が緩む。
続いてイントロのピアノはなかったが、2曲目に早くも『Seven Doors Hotel』が聴けたのだから早々に
ノックアウト!
ジョーイ・テンペストがサビで煽るように腕を振り上げるのに合わせて拳を振り上げて声を上げて、楽しむ気持ちもアクセル全開。
『Rock The Night』ではギターのトラブルか?
ジョン・ノーラムが1度ステージ袖に退場して残りのメンバーが繋ぐ場面があったが、最前列で観ているファンにジョーイ・テンペストがタッチを交わしに行ったり(他の曲でも何度か)な場面もあり、ジョンの復帰で通常に戻って進行。
ジョン・ノーラムのギターはストラトがメインだったが、レスポールやフライングVと他にも違うのを使っていて、個人的にはストラトの印象が強い人として長年記憶していたので注目。
3曲目で早くもヒット曲が聴けたが、再始動後の曲も聴きたくて足を運んだライブ。
『START FROM THE DARK』は再始動後に最初に気に入った曲なので、4曲目に演奏されたのは嬉しくてより気持ちが高まる。
この曲が好みだったから再始動後もファンでいられたし、思い入れの深い曲。
続く『Walk The Earth』は現時点での最新アルバムのタイトル曲で、今回のライブのために予習した時に気に入った曲。ヘビィなサウンドだがキーボードが好みで、EUROPEってプログレ要素もあるよねぇと生で聴けてより感じた。
再始動のダーク目な曲が僕は好き。
最新シングル『Hold Your Head Up』が次に聴けたことで明るくキャッチーな魅力も健在であることも生で確認できたが、次のアルバムはこんな感じの曲がメインになるのだろうか?などと考える間もなく『Dreamer』のイントロのピアノが始まった時は驚きと感動で涙腺が一瞬ピンチ。
胸を締めつける切なさは、予期せぬ甘い囁き。
好きな曲だが2ndアルバム収録のバラードなんて演らないだろうと、思っていたから。
『War Of Kings』で再びダークな面に魅了され、
『VASASTAN』でジョン・ノーラムのギターをこれでもか!とタップリ堪能。
ギターインスト曲まで聴けるとは観に来て良かったぜと思っていたら、次の曲でもっと驚く流れになって我が耳を疑った。
『Girls From Lebanon』え?マジで?!
ジョン・ノーラムが脱退していた時期の曲であり、今回のツアーがバンドの歴史を総括するツアーならと期待はしていたが、この曲を聴けて2度目の
涙腺のピンチ。
その頃のアルバムはそんなに聴き込んではいなかったが、現メンバーの演奏で聴けるとは!
✢閑話休題
ところで正確には覚えていないのだが、第1部のどこかでジョーイ・テンペストの長いMCがあり、けっこう日本語喋れるのもビックリ!
歌唱力はもちろんルックスの良さ、ステージアクションのカッコ良さも見事だが、日本語を覚えてまで感謝を伝える人柄の良さも推せる。
✢閑話休題終わり
キーボードのミック·ミカエリを1人残して他の皆が去り、俺は何も聞いてないよ?と言っているようにも見える彼がピアノで短いフレーズを弾いては喋るコーナーの締めに次の曲のイントロを奏でて、
これまた来たぁ~!とアガる。
『Carrie』は聴けると確信していても嬉しい。
からの『Stormwind』もシンセがイントロを奏でるのを聴いて、そう来るかと歓喜。
ここで第1部が終了。1時間位演ったがまだこれからを期待させるセトリがヤバイ……。
初日が3時間超えだったとSNSで読んでいたので、念の為に列に並んで用を足し、現金で2杯目のビールを買って数口で呑み干す。
再始動2作目の『Always The Pretenders』から始めるとは、第2部もレアな選曲への期待が高まったところで『Ninja』でブッ飛んだ。
ダークな曲で次はイキナリ明るい曲とか、好きな曲だけど振り幅の大きさに飛ぶわ!(笑)
『Prisoner In Paradise』
『Sign of the Times』
とジョン・ノーラムが脱退していた時期の、
シングル曲2連発にもハートを撃ち抜かれた。
特にSign~はイントロのピアノでドキッ!
長きに渡る活動休止の前、ジョン・ノーラムが脱けてキー・マルセロがギターを弾いた時期の曲も演ってくれるとは、素晴らしい!に尽きる。
アメリカで売れた後の2枚はそんなにハマらなかったが、曲によっては好き。
✢閑話休題
ジョーイ・テンペストも何曲かでギターを弾いていたが、正確には覚えていない。
ジョン・ノーラムと横に並んで弾いたり、
ジョンがソロを弾く曲ではドラムの横に下がって彼を引き立てたりといった場面もあった。
✢閑話休題終わり
ジョーイとジョンがアコースティックギターを持って現れて中央に用意された丸椅子に座り、
ドラムとキーボード(なぜかベースは抜き)を加えて、1曲歌うアコースティックコーナー。
デヴィッド·ボウイの『Space Oddity』を演るとか、意外なルーツが嬉しい驚き。
ジョン不在期の曲を2曲続けた後に、アコースティックセットでジョーイとジョンの2人をフューチャーすることで、ジョーイの隣にはジョンが居るのが自然だなと感じられた。
ジョンが戻ってきてくれて良かったとは、今さらながらあらためて思う。
『Last Look at Eden』で再びバンド編成。
『Open Your Heart』ではイントロのアルペジオをジョーイがアコースティックギターで奏で、
『Memories』ではジョン・レヴィンのベースソロを挟み、『More Than Meets The Eye』の後にはイアン·ホーグランドのドラムソロコーナーがありと、各メンバーに見せ場があった。
さらに『Ready or Not』『Superstitious』と
『Out Of This World』からの曲を3曲続けて終わったのは意外に思ったが、よく考えたら3rdの次に売れたのよねと納得。
ジョン・ノーラム脱退直後の4thはポップさが増した印象で個人的にはあまりハマらなかったが、今回ライブで聴いてみたら良い曲ばかり。
ジョーイ・テンペストのソングライターとしての力が大きかったんだなと、再確認。
やはり音楽はライブで聴いてこそだ。
アンコールは3rdからの2曲。
『Cherokee 』『The Final Countdown』
盛り上がらないわけがない!
ましてや僕がファンになった出会いの曲が、
タイトル通り最後の切り札!
あの曲は演らなかったなぁもあるけれど、
あの曲を演ってくれるとは!が多かった。
第1部と第2部の間に20分の休憩を挟んで、
2時間50分位の公演。
15000円が安く感じたライブ。
僕の2024年の初参戦ライブは、
EUROPEを選んで大正解だったぜ!!