X(旧Twitter)で発売を知り、普通の本屋では見かけなかったので新宿のブックユニオンまで買いに行き、仕事の休憩時間に読み終えた1冊。



『1976年の新宿ロフト』

ライブハウス『ロフト』の創業者、
ロフトグループの社長、平野悠の著書。

メチャメチャ面白かった!!
今まで知らなかったことがたくさん書かれているし、知っていたことは詳しく書かれている。
僕は70年代末期の東京ロッカーズの頃からしか知らなかったので、新宿以前に西荻窪と荻窪に
ロフトがあった話、最初はライブハウスではなくJAZZスナックとして烏山でスタートした話は驚きの連続!!
数多くのレジェンド級のミュージシャン達が無名だった頃に出演していた話から、ライブハウスなんてなかった時代の手探りの開拓話と苦労話。
伝説として語り継がれできた話を当事者の証言で読めたのは、感謝しかない!!
じゃがたら、非常階段の話は特に感激!!

僕は烏山でロフトが始まった頃には生まれてすらいなくて、新宿ロフトもBOØWYがブレイクした後でようやく存在を知った世代なのだが、日本のロックを遡って聴くようになって重要な場所であることを知り、今日まで憧れと尊敬を抱いていた。
とはいえ僕が憧れたのは小滝橋通りの店舗であり、
現在の歌舞伎町の店舗ではない。
そして恥ずかしながら、都内のライブハウスにはけっこう足を運んできたのに、ロフトはまだ1度も行ったことがない。
ロックの聖地として西新宿にあった頃に憧れた箱だが、機会がなく今日に至っている。

そんな僕がこの本を読んで良いものかとためらいがあったが、読みたくて新宿のブックユニオンまで買いに行ってまで買って読んだのは正解だった。
僕のような日本のロックとライブハウス黎明期には生まれてさえいなかった者でも楽しめたのだから、
あの時代にライブハウスに足を運んでいた人にはたまらない1冊だと思う。