脚本家の江連 卓が亡くなられた。
60年代から90年代にTVドラマを中心に執筆されていた方で、僕も大映ドラマや東映特撮で楽しませていただいた思い入れ深い方である。
中でもメインライターを務めた!
『仮面ライダースーパー1』
は彼なしでは語れない大好きな作品。


仮面ライダーは改造人間だから強いのではなく、
人間として己の肉体と精神を鍛錬してこそ困難に打ち勝つという視聴者へのメッセージが、
最も色濃く反映されたドラマだと思う。
実際、第1話でイキナリ変身不能に陥り!
第2話で変身の呼吸を会得するため拳法の修行に励むなど、子供心にも衝撃だった!!
変身できないまま、百人組手の荒行に打ち勝って初めて自分の意思で変身できる仮面ライダー像に、スカイライダー以上に惹かれた。
補足するとスカイライダーでも江連 卓の執筆回は、仮面ライダーが精神的に追い込まれる話。
スーパー1もシリーズ初期のドグマ編では強敵に敗れては己の技と精神を鍛えて立ち向かい、改造人間スーパー1としての必殺武器であるファイブハンドを封じられても、知恵と技で勝利するなど夢中で視ていたものだ。
リアルタイムではジンドグマ編から放映時間が変わって視聴できなくなり、子供の頃に視た話が僕の好みや人格形成に影響を与えたと言えるのだが、成人後に全話視聴したら後半でも好みな話の時は江連 卓の執筆回だった。

ご冥福をお祈りします。