【戦え!!イクサー1】









平野俊弘の監督デビュー作。
DVD化もBlu-ray化もされている人気OVAだが、
恥ずかしながら初めて視聴した。
同時期の『メガゾーン23』はDVDで全巻買い揃えたほど大好きだし、メガゾーンで平野俊弘の描く女の子の魅力にやられていた僕だが(調べたらマクロスで既にやられていた)、美少女メインのバトル物というあざとさ全開の先入観で当時は全く興味が湧かなかったことは、深く反省している。
レンタルビデオ店で見かけても借りるのが恥ずかしいというのもあったが、少ない小遣いをそこに使うのは…な年齢だったしね。

良くも悪くもいかにも80年代後半のOVAの作風だなと、よくあるパターンの連続に失笑もしたが、
たぶんこっちが時代を先駆けたのだろう。
清純派の美少女が戦士に選ばれて戦わされたり、
男性のいない種族が美少女同士で愛し合ったり、
人間に寄生する怪物が襲ってきたりと、
ああ…あるあるだなぁ…の連続技。
菊地秀行原作OVAのDVD-BOXを持ってる僕が言うのもなんだが、当時のTVアニメでは見られなかったグロテスクな描写(89年の獣神ライガーでもアニメ誌の読者投稿欄で賛否があった)や、やたら全裸になったり露出の高い服を着せられたりな女の子。
それらがOVA市場に氾濫していた印象。
イクサー1のヒロイン渚にいたっては
イクサー1の分身であるイクサーロボに搭乗するさい、全裸になって操縦機能とシンクロ。
普段の戦闘服もパンチラな超ミニ。
アニメヲタクに媚びた作風も思春期ならドキドキしたかもしれないが、えげつねえなと苦笑。
物語の冒頭からラストのオチまであるあるな内容だが、元ネタが轟天号(海底軍艦)な富士2号に代表される古の東宝特撮映画オマージュもふくめて、
スタッフの趣味か…も斜に構えて楽しい。

つくづく自分もヲタクだよなぁとは、あの時代に作られたコアな層向けのOVAを視聴する度に、
自己嫌悪混じりで思う。

クオリティの高さはこれだけでも伝わる


主題歌も劇伴も渡辺宙明な宇宙刑事感!


イクサー1あってのダンガイオーだな。


P.S

ネットにアップされていたので朝から視聴