YouTube 角川シネマコレクションにて
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』
期間限定無料配信で視聴
80年代半ばに夏休み子供スペシャル枠で朝10時台に放映されたのを視て以来だから、実に40数年ぶりに2度目の視聴。そしてそれは初めて視たガメラ映画を現在視聴したらどういう感想になるか?ということでもあり、視聴前から緊張が走った。
80年代半ばは本作の後にガメラ対ギャオスも放映されて、当時はギャオスの方が面白いと感じた。
そしてギャオスは成人後に深夜の映画館で視聴し、確か昨年も配信で視聴して面白さを確認したが、なぜかバルゴンは視聴の機会がなかったから。
感想はメチャメチャ面白い!
ニューギニアから日本に持ち帰った卵から怪獣が生まれて暴れるとかベタな話だが、ベタな話をここまで面白くした高橋二三に驚く。
高橋二三と言えば科学考証を無視した荒唐無稽な話を書く人と思っていたし、ガメラのキャラクターからしてまさにそれなのだが、本作はかなり真面目な方な脚本。人間ドラマがシッカリしているし、ちゃんと自衛隊がマトモな意見を言う科学者に協力を求めて作戦を展開する。人間ドラマも欲深い男達の夢と友情が、卵を宝石と勘違いして手に入れたことで崩れていく様子が素晴らしい。
主人公は仲間に裏切られて改心し、自らの過ちが招いたバルゴンの退治に全力を尽くす熱血漢だが、裏切るのが見え見えな小野寺が最高!
顔からしてコイツ裏切るなって思う顔(笑)
仲間の足に蠍が這っているのを見て動揺するところはまだ可愛げがあるが、開き直って悪の道へとまっしぐらな転落するクズ男ぶりが素敵!
バルゴンに喰われた唯一の人間。
バルゴンに襲われた市街地にトランジスタラジオが転がり、聞く人のいないニュースを流していたら車に轢かれて壊される場面も好き。
人類の知恵と努力が欲にまみれた1人の愚か者のために今1歩及ばないのも、ガメラの出番がなくなるから当然の流れで、凍りついた大坂城をガメラが炎で解凍する場面に遊び心を感じる。
兄を失い天涯孤独になった主人公が、エレンと共に生きる道を見つけるラストもベタだが好き。
ガメラシリーズ定番の子供達が騒がしい展開もなく、怪獣が出ないドラマパートも長く、子供の頃に視た時は退屈だったが、現在はそこが好き。








