前回の記事では、OMRの成果として「時間の短縮」を取り上げましたが、OMRが最も評価されているのは「読み取りミスがない」ことです。
採点ミスは、マークシート方式にするだけでは防げません。例えば、選択肢「3」が塗りつぶされているマークを、読み取り機が「2」と判断したり、マーク自体を読み落としてしまったら意味がないのです。
その点OMRは、直接マークに光を当てその反射を読んでいるので、読み落としてしまうことはありません。正しく塗りつぶされたマークを誤った値で読み取ることもありません。
マークシート方式の成果は、99.99%以上の読み取り精度(※)を誇るOMRで読み取ることで実現します。
東京都教育委員会が公表した「資料2:マークシート方式の導入の成果と課題」の中でも、OMRの読み取り精度に関する評価が記載されています。
以下、資料からの一部引用です。
「読み上げ方式(紙による採点)との照合の結果、正しくマークされている解答を、OMRが誤って読み取るという異常はなし」
「OMRによる採点の正確性から、読み上げ方式による採点・点検は不必要」
「OMRによる採点の誤りは皆無」
自動採点に不安を感じていた方も、この結果を見ればご安心いただけるのではないでしょうか。
次回は、都立高入試からわかるOMRの成果(3)~受検者のマークミスを検知~を解説いたします。
※OMRの読み取り精度について、弊社サイトで検証結果を公開しています。
詳しくは、弊社サイト「マークシートの読み取りは、スキャナで良いと思っていませんか?」をご覧ください。