マークシート、採点、授業評価の教育ソフトウェア -6ページ目

マークシート、採点、授業評価の教育ソフトウェア

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今回は、都立高入試からわかるOMRの成果(3)~受検者のマークミスを検知~です。

以下は、東京都教育委員会が公表した「資料2:マークシート方式の導入の成果と課題」の一部を拡大したものです。


この表を一見すると、各教科で9枚~16枚のマークシートに読み取りミスが発生したように思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

このエラー数はすべて、受検者の方によるマークミスによって読み取りがはじかれた枚数であり、OMRの読み取りミスではありません。

これらは全て、OMRとその読み取りソフトが『マークの濃度差からエラーを検知する機能(※濃度差設定)』を備えていたからこそ発見できたエラーと言えます。

OMRがエラーとして検知するのは、一択問題に2箇所以上のマーク記入が有る場合(ダブルマーク)や、マーク記入がない場合(ノーマーク)などですが、これらは受検者の方のマークミスによって起きるエラーです。

東京都教育員会の資料によると、エラー内容は「消しゴムのくずによる影響」「受検番号のマークミス」「マーク忘れ」であったと報告されています。

このようなマークミスが発見された場合、OMRはその時点で読み取りをストップして、マークシート原本をチェックすることができます。または、マークミスを検知しても読み取りを続行し、あとでどのマークシートにマークミスがあったかをチェックすることもできるのです。

OMRの読み取りソフトには、マーク記入者側によるマークミスを検知する機能がある。

これも都立高入試でOMRが選ばれた理由のひとつではないでしょうか。

次回は、都立高入試からわかるOMRの成果(4)~OMRが防ぐ単純ミス~を解説いたします。

※    「濃度差設定」とは、同じ選択肢枠内で複数のマークがあった場合、その選択肢枠内で一番濃いマークから何段階下のレベルのマークまで読み取るかを設定できる機能です。この設定を利用することで、マークの消し残しを識別することも可能になります。

詳しくは、弊社サイト「OMRが選ばれている理由 ~ スキャナには真似できないこと ~」をご覧ください。